今日は朝早くからボンバーズというチームの助っ人として試合に行ってきたぞ。前の日にボンバーマンとプロレスのやりすぎで、手は痛いし、眠い。それでも俺様がいなきゃあのチームは勝てんからなぁ。まったく、世話のかかる奴らだ。寝坊して遅刻してくる奴はおるし。俺様のモーニングコールを無視しやがって。あいつはいつか「小学校の卒業式の刑」を執行してやらんなんな。 おおっと、話が横道にそれてしまった。肝心の試合の方はというと、見事に打てない。俺様も徹夜明けのせいか、バッターボックスに立つとボールが三個ぐらいに見える。のちのち問い詰めてみたら、やっぱりボールを三個投げていやがった。まぁ、ちょうどいいハンデだけどな。しかし今日は兄貴が試合に来ていたせいで、つい調子に乗ってしまって三振してやったぞ。どうだ。おまえらのしょぼい三振とは違って、俺様の三振は絵になるんだよ。 途中から俺様にむかってピッチャーをやれとぬかしてきやがった。俺様が投げたら勝負にならんだろうが。まぁ今日のところは投げてやるよ。とりあえず、0.00000000001%くらいの力でなげてやろう。ん?なぜ0.00000000001%なのかって。それは俺様の視力と同じ数字だからだよ。こんなこといちいち説明させるな。ころっそ。でもこのまま投げるのもあんまりおもしろくねえな。ということで、巨人の星のマネでもしてあのボールをなげてみるかな。 「くらえ、大リーグボール1号!」 コツン。よしよし、ちゃんと俺様の前にゴロがきた。バッターもあきれた顔してやがるぜ。てめえらが俺様の球を打とうなんて10000000000万光年はえぇんだよ。おとといきやがれってんだ。(大リーグボール1号を知らない愚民は巨人の星を読めっつってんだろ。) まぁ、なにはともあれいい試合にしてやったわ。あいつらと一緒に野球をすると、ホンット疲れるわ。これからもなるべく俺様の足を引っ張らんことを祈っとるわ。 By MEGANE |