お気に入りの本(漫画も含む)についてのページです。
 評論家ではないので、星を付けているは個人的な『お気に入り度』です。

いままで、読んだ本


最近 読んだ本

 最近読んだ本は、ブログに載せるようにしましたので、こちらの更新は中止してます。m(_ _)m

 最終更新 2005年6月13日


松岡圭祐 「ヘーメラーの千里眼」(文庫版)
ヘーメラーの千里眼
 「千里眼」シリーズの文庫版での新刊です。
 このシリーズは、1作目が水野美紀主演で映画化されてましたね。

 本シリーズの主役は元自衛隊の戦闘機F15の女性パイロットの臨床心理士"岬美由紀"。
 本作はメインストーリーと平行して"岬美由紀"の高校時代〜防衛大学〜戦闘機パイロットになるまでが書かれていて、これが結構ハマリます。
 
 謎の製薬会社に、中国マフィア、ヒロイン"岬美由紀"のアクションシーンに、戦闘機の空中戦とエンターテイメント作としては十分に楽しめました。

 ただ、余りにも自衛隊賛美になっている点がどうもスッキリとしない。

「日本は平和憲法国家だから自衛隊は不要だ武器を持つ必要なんて無いんだ!」なんて事は思いません。北朝鮮問題などが山積する中で、自国の安全が守れないなんて独立国家とは言えないですから。
 ただ、こうも自衛隊は"正しい"・"すばらしい"って書かれると、自衛隊入隊PRみたいで、ちょっと気持ちが引いてしまった。


 ちなみに"ヘーメラー"とは、ギリシャ神話の昼の神のこと(らしい)です。


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松岡圭祐 「カウンセラー」(文庫版)
カウンセラー
 「催眠」シリーズの新刊です。
 「催眠」は、稲垣吾郎主演で映画とドラマになっています。私はどちらも見てませんが・・m(_ _)m
 
 本作で取り上げられているのは、少年犯罪とその処罰、被害者の思い。
 自分の家族を殺した少年が罪に問われないとしたら、自分は冷静でいられるか?
 そして、もしも復讐をする道具を手に入れたとしたら・・・、きれい事では済まされない複雑な気持ちになってしまいました。

 これまでの松岡作品同様に本作もテンポが良く読みやすかったですよ。(軽いっていう見方もあるが)

※本作のまえがきとして「残酷な描写があるので注意して欲しい」と作者より明記してあります。ご注意下さい。


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星野之宣 「ヤマトの火」(文庫版)   (漫画)
ヤマトの火(文庫版)
 日本人のルーツを探る歴史SF。
 この作品は結論が見えないままで終わってしまいます。
 なんだか、消化不良〜!って感じです。
 
 「ヤマタイカ」の導入編として見るしかないですね。っていうか「ヤマタイカ」を先に読んでいるからそう感じるのかな。


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星野之宣 「残像」(文庫版)   (漫画)
宗像教授伝奇考(文庫版) 第7集  
掲載作品は次の6話。
 美神曲 APHRODITE INFERNO
 残像 AN AFTER IMAGE
 世界樹
 遠い呼び声
 海の牙
 暁の狩人

"残像 AN AFTER IMAGE”:未来、結婚は条件と年数による契約となっていら・・・、家族とは?、人を愛することとは?。私の一押しです。

星野ワールド独特のハードSFの世界観が好きです。そして、ちょっと切ないストーリーも心に響きます。


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福井晴敏 「終戦のローレライ」(文庫版)1〜4
終戦のローレライ1終戦のローレライ2終戦のローレライ3終戦のローレライ4

映画になってますよね。
っていうか、この作品自体が映画化を前提に書かれた様ですね。
残念ながら、私は映画は見てません。小説読んでから見るとイメージが壊れちゃうことが多いのでちょっとためらってます。
でも映画化前提っていうのも、小説ファンにとしてはちょっと複雑な心境だな・・・

本作もこれまでの福井作品に一貫して流れている"独立した国家"、"独立した個人"とは何なのか?を強く訴えてきます。
今回はこれまでの作品とは違ってSF的な要素が強くなっているので、リアリティはちょっと薄まっているのが残念!

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星野之宣 「宗像教授伝奇考(文庫版) 第7集」 (漫画)
宗像教授伝奇考(文庫版) 第7集
「宗像教授伝奇考」単行本では「特別版」として発行されたものの文庫版です。

収録作品
 宗像教授伝奇考file36 龍神都市・前編
 宗像教授伝奇考file37 龍神都市・後編
 宗像教授伝奇考file38 蛇神融合
 土の女
 マレビトの仮面
 スペシャル対談[星野之宣×諸星大二郎]

今の日本のいろいろな習慣はどういう風にして形作られてきたのか? 改めて考えようなんて普段は考えもしませんが、本シリーズを読んでいるとそれぞれにきっと意味があると思えてきます。

ただ、本作で心引かれたのは、”宗像教授伝奇考”シリーズではなく、”マレビトの仮面”でした。
こんな仮面がどこかの村に・・・(*o*)。


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桐野夏生 「柔らかな頬」(文庫版)
柔らかな頬
 ミステリー小説に読者は何を求めるのか? 私は単純なので、謎が解かれていく課程が好きです。
 本作では、核となる事件の真相は謎のまま終わってしまいます。
 事実と登場人物達の想像が展開される後半は、なんだか車酔いのような不快感が・・・、すごい作品です。でも、事件が解決されないラストには救われないモノを感じてしまいます。
 だから、私的には星2つです。

(平成11年 直木賞受賞作)


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星野之宣 「神南火」 (漫画)
神南火
 「宗像教授伝奇考」の女性版というべき伝記モノです。(中に宗像教授としか見えないキャラが出てきますが・・・(^^)
 日本の伝記・神話を知る機会ってそんなに無いですよね。記録がない以上、真実は分からないのでしょうが、それを推測することの楽しさとそこから学ぶモノがある様な気がします。

 お気に入りの話
 FILE4:沈黙の羊・・・歴史探究の面白さと怖さを感じる。

(2004年10月発刊)

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星野之宣 「ベムハンター ソード1」 (漫画)
ベムハンター ソード
 ベムとは「異星獣」のこと。
 ベムハンターは、惑星間を飛び回り、異星獣を生け捕りする商売。ハードSFの多い星野作品の中では、どちらかというと設定は軽めです。

 数十年、数百年後の未来に思いを馳せることは、年をとってもワクワクしてきます。
 続編が読みたい!(難しいかな〜やっぱし)

 お気に入りの話
 FILE4:進化の鏡・・・ん〜なんて言うか、怖いところがいい。
 FILE8:ラグーンの彼方・・・せつない。

(2002年10月発刊)

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松岡圭祐 「ILLUSION:マジシャン第2幕」(文庫版)
イリュージョン
 「MAGICIAN」の続編です。
 間に、「千里眼 マジシャンの少女」がありますが、これは番外編の様です。
 警視庁捜査二課の警部補「舛城」が追跡するのは、「万引きGメン」として脚光を浴びる警備会社若手社員の「椎橋 彬」。「椎橋」はマッジクの知識で万引きを見破る一方で、裏の仕事でも荒稼ぎをしていた・・・・
 終盤にある「MAGICIAN」の主役・天才少女マジシャン「里見沙希」と「椎橋 彬」とのふれ合いがちょっと感動的です。
 


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星野之宣 「ムーンロスト」 (漫画)
ムーンロスト
 今回もマンガです。星野之宣作品です。
 地球に向かって接近する小惑星。この未曾有の危機に対して、人類は最新物理理論により小惑星の軌道を変更しようとするが、結果は小惑星だけでなく月までも破壊してしまう。
 月という相棒を失った地球には次々と異常気象が起き、人類絶滅の危機が迫る中、各国は団結し壮大な計画が実行される・・・。
 ハードSFの星野ワールドがたっぷり楽しめます。私はこういうの大好きです、ハイ(^_^)b


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星野之宣 「クビライ」 (漫画)
クビライ
 久しぶりのマンガです。本当に久しぶりだ〜。マンガで最近唯一読んでいる「星野之宣」氏の作品です。
 ただ、本作はオリジナルでは無く歴史モノです。NHKスペシャルのコミック化で、「安彦良和」氏と「星野之宣」氏がそれぞれ「アレクサンドロス」と「クビライ」を描いています。テレビとマンガのコラボレーションってヤツですかね。
 クビライ(フビライ)は、「モンゴル帝国」5代目皇帝で、社会科で習った「元寇」で有名な「元」の初代皇帝です。
 星野作品ファンとしては、歴史本作が「宗像教授伝奇考」の続編的に描かれているのがうれしいですね。


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松岡圭祐 「蒼い瞳のニュアージュ」(文庫版)
蒼い瞳のニュアージュ
 「千里眼」・「催眠」シリーズの松岡圭祐の心理カウンセラーが主人公の新シリーズ(シリーズになるのか?)です。
 主人公の「一ノ瀬恵梨香」ブランド物の服とアクセサリーに身を包んだ今時のイケイケギャル(死語?)風ルックスをした心理カウンセラー。
 そして、もう一人の主役、内閣情報調査室の「宇崎」はパッとしないキャリア官僚。この二人が手を組んで、爆弾テロに立ち向かって行きます。
 正直、「千里眼」シリーズとタブってしまう感じもありますが、本作自体はテンポ良く読めて、アクション満載で楽しめました(^.^)


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宮部みゆき 「ぼんくら」(文庫版)
ぼんくら
 宮部みゆきの時代ミステリー小説です。
 お江戸、深川の下町の長屋を舞台に起きる殺人事件を、冴えない(ぼんくら)同心が解決していく話です。
 登場人物がとても個性的で読者に明確な人物像を与えてくれます。
 ミステリーですが、ギスギスした緊張感でなく、人情味溢れる内容です。
 一話一話が短編のように書かれていて(話はつながっています)小気味よく読めました。


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福井晴敏 「川の深さは」(文庫版)
川の深さは
 「亡国のイージス」にはまったので、本作を読んで見ました。これも分類するとしたら「亡国のイージス」とおなじ、軍事サスペンス物って事になります。(そんな分類があるのか??)
 「Twelve Y.O.」「亡国のイージス」そして本作までの福井作品を読むと、独立した国家、独立した個人とはどうあるべきなのか?を考えされる。
 そんな骨太なテーマと、ヘリ等の戦闘シーンの躍動感、登場人物の人間臭さと、本作も大満足な1冊でした。
 ps 「祝!終戦のローレライ映画化」


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松岡圭祐 「千里眼の死角」(文庫版)
千里眼の死角
 元女性自衛官(しかもF15のパイロット)が主人公の「千里眼シリーズ」の文庫最新刊です。
 アメリカの唱えるスターウォーズ計画をモチーフにしたサスペンス。アメリカ国防省、自衛隊、世界を裏で操る巨大企業と、今回も世界を巻き込んだ壮大な展開です。
 個人的には、こんな感じの派手な演出って嫌いでないんですよね。商業的なハリウッド映画みたいで嫌いな人もいるだろうけど、私はお気に入りです。結局、ミーハーなんですよね、私・・・。


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京極夏彦 「塗仏の宴 −宴の支度(上)、宴の始末(下)−」(文庫版)
塗仏の宴−宴の支度、宴の始末−
 突然消滅したいう伊豆韮山の山奥の村に存在する宝を廻って、新興宗教、カルト薬剤師、財閥企業・・と絡んでくる団体が多くて、それぞれの関係を把握するのは大変。
 これまでのシリーズからオールスターキャストが総出演、京極堂(中禅時)の過去も明らかになりと、てんこ盛りな内容で、私的には食傷気味かな。
 支度(上)980ページ、始末(下)1050ページと、こちらもてんこ盛りでした。

 祝、京極堂シリーズ「姑獲鳥の夏」映画化!
 しかし、京極堂シリーズの世界って映画化できるんでしょうか?多く方が心配しているであろう中途半端な推理映画または怪奇映画にとどまってしまうのでは・・・。


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宮城谷昌光 「香乱記」
香乱記  久しぶりの中国歴史小説です。
 本作の主人公「田横」は、秦末期の「斉」の国、最後の王です。
 秦末期は、「項羽」「劉邦」が中国を二分して覇権を争い、人口が半減したとまで言われる戦乱時代です。結果はご存じの通り「劉邦」が中国統一を果たし「漢」を起こします。その中にあって、どちらのにも属さず己の信念の元「斉」を守り抜こうとしたのが「田横」です。
 帯と あとがき にある『どうしても「田横」を書きたかった。』という作者の思いが強く感じられる本です。


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福井晴敏 「亡国のイージス」(文庫版)
亡国のイージス  前から読みたいと思っていたのをやっと読みました。(2000年の作品)
 良いです。お気に入りです。読んで良かったと、なんでもっと早くに読んでおかなかったのかと思わせる作品です。
 最新鋭のイージス・システムを搭載した自衛隊護衛艦。そのテスト航海中の艦内で起きる不穏な動き・不可解な殺人。北朝鮮工作員の米軍秘密兵器奪取事件が絡み、東京そして日本政府は未曾有の危機する・・・
 最近の北朝鮮事情やイラクへの自衛隊派遣問題など、作中の問題が現実の出来事にラップし、妙にリアルに感じます。
 


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松岡圭祐 「千里眼 マジシャンの少女」(文庫版)
マジシャンの少女  帯にあるように「催眠」「千里眼」「Magician」3(シリーズ)作品の主人公が総出演と、松岡作品のスター勢揃いの豪華な作品です。
 舞台は、お台場に建設される日本初のカジノ。政府、警察庁、利権と策略の渦巻くなかのカジノ試験営業を武装集団が占拠。ここで我らがヒロイン「岬美由紀」の登場となるわけですが・・
 松岡作品の持つ、ハリウッド映画のような大胆な設定と展開の早さは本作でも楽しめますが、私としてはこれまでの作品ほど爽快感が感じられなかったです。スターが揃い過ぎだったのかな(?_?)


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京極夏彦 「絡新婦の理(じょろうぐものことわり)」(文庫版)
絡新婦の理  女性ばかりを狙う目潰し殺人魔と、房総の全寮制女学校に起こる連続絞殺事件。二つの連続殺人に名家の家督相続と、複雑に絡み合った糸を、古本屋にして陰陽師(拝み屋)の京極堂が説いて行く。シリーズの第5弾です。
 事件展開は複雑ですが、かなり入り込んで読むことができました。やっと京極作品に慣れてきたかな?
 
 お約束のページ数は、1374ページ(文庫判)でした。(--;)


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乃南アサ 「鎖」(文庫版)
鎖  「凍える牙」(直木賞受賞作)の続編になる作品です。
 前作のビジュアル的な動きのある作品だったのに対して、本作では主人公の女刑事「音道貴子」は前半で犯人グループに拉致されてしまい、どちらかというと静的な感じの作品です。
 それでも、拉致された緊迫感や、彼女を救おうと地道な捜査を続ける刑事達の心情が感じられ、どんどん引き込まれて一気に読んでしまいました。
 ちなみに、本作と「凍える牙」の間に同主人公の短編集「花散る頃の殺人」があります。


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京極夏彦 「鉄鼠の檻(てつそのおり)」(文庫版)
鉄鼠の檻  京極堂シリーズの第4弾です。
 今回の舞台は、箱根の山奥にある禅寺。ほとんど知られる事なく存在した謎の禅寺で、次々と起こる僧の殺害。
 閉ざされた山中の禅寺が、独特の別世界で描かれています。しかし、作者の取材力は凄いですね。
 ちなみに、私は一度だけ座禅経験があります。

 本作は、1341ページ(文庫判)でした・・・(--;)


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伊島りすと「ジュリエット」(文庫版)
ジュリエット  第8回日本ホラー小説大賞受賞作の帯に誘われて購入しました。
 でも、怖くないんですよ・・本作。ホラー小説、しかも大賞って事で、怖いんだろうなって読み始めたら、なんだか肩すかしを食らった感じで、申し訳ないですが私的には星1つでした。
 主人公の娘と地元(南の島)の少年との恋愛の部分を強く描いた方が・・・、イヤイヤ、素人の私が余計な事を。
 ホラー小説の領域を広げたというのが受賞理由に挙がっていますが、ファンタジー系小説として読んだら違う感じがしたかも・・・
 

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京極夏彦 「狂骨の夢(きょうこつのゆめ)」(文庫版)
狂骨の夢  古本屋にして陰陽師(神主?)の京極堂が怪奇事件の謎を解くミステリーシリーズ3弾。
 湘南の海で目撃された金色髑髏(どくろ)、髑髏の夢にうなされる元精神科医、同じ元夫を4回殺したという女の実家の家宝は髑髏だった。髑髏に絡む怪事件、そして密教の集団自殺と怪奇&推理の京極ミステリー全開です。
 本作の終盤、謎解きの展開は私的に結構お気に入りです。

 ちなみ、本作は969ページ(文庫版)でした。厚い・・・(´。`)  


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乃南アサ 「躯(からだ)」(文庫版)
躯  「臍」「血流」「つむじ」「尻」「顎」の身体にまつわる5作品からなる短編集です。
 すべて乃南作品らしいスパイシー?なホラー小説ばかり。
 ちなみに、本作のタイトルの「躯(からだ)」の文字、実際は「メ」部分が「口」三つとなっています。文字が表示できなかったので・・・(^^ゞ
 


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京極夏彦 「魍魎の匣(もうりょうのはこ)」(文庫版)
魍魎の匣  最初からページの話をするのも何ですが、本作は1048ページです(文庫版)。気軽に持ち歩くには、ちょっと・・いや、かなり厚いです。
 本作は先に読んだ「姑獲鳥の夏」と同じ登場人物によるミステリーシリーズモノです。
 深夜の駅で線路に転落した瀕死の少女が運ばれたのが巨大な箱形ビルの中、箱詰めされた少女達の連続殺人、箱を祀る霊能者。次々と起こる箱にまつわる奇怪な事件を、古本屋で陰陽師(憑物落とし)の京極堂が解き明かしていきます。  「姑獲鳥〜」よりも入り込んで読めました。内容の為か、それとも京極作品に慣れたのかな?  


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京極夏彦 「姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)」(文庫版)
姑獲鳥の夏  「京極夏彦」作品は本作が初読みです。
 妊娠二十ヶ月になる医者の娘、更にその夫は密室から失踪したまま・・・。売れない文士「関口」が巻き込まれた不可解な事件を、古本屋にして陰陽師の「京極堂」が憑き物落とし的に事件を解決していきます。
 事件は怪奇ミステリー、解決は論理立てた推理ミステリーと一粒で二度美味しい「京極」作品です。
 しかし、ページ数の少ない本作で620ページ。この後の「京極夏彦」作品は1000ページを超えるものばかり。読破できるのか・・・。


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乃南アサ 「涙」(文庫版)
涙  久しぶりに「乃南アサ」作品を読みました。
 『僕の事は忘れて欲しい』一本の電話を残し、「萄子」の婚約者で刑事の「勝」が失踪してしまう。それも先輩刑事の娘の暴行殺人容疑者として。
 納得のいかない「萄子」はわずかな手掛かりから「勝」の跡を追って各地を訪れるが、逃げるように「勝」は姿を隠してしまう。
 そして、これが最後と決めて訪れた宮古島で知る事件の真相は・・・。切なさの残るミステリーです。
 あの「おすぎ」さんが解説を書いているのもポイントかな?


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宮城谷昌光 「管仲(かんちゅう)」
管仲  「管仲」は中国の春秋時代の「斉」という国の宰相です。
 国主の跡継ぎ争いで自分の主が敗れた「管仲」は、無二の親友「鮑叔牙」の推挙により、一度は命を狙った新国主「桓公」(主の弟)に許されて仕えます。そして「桓公」は、宰相となった「管仲」の働きにより、春秋時代の覇者になるのです。
 と、これは中国の歴史モノが好きな方は御存知と思いますが、本作では「管仲」が日の目を見るまでの下積み時代がメインになって、「管鮑の交わり」の元になった「管仲」と「鮑叔牙」との友情が描かれています。
 (久しぶりにハードカバーを買ったぞ!財布が寂しいぞ!)


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松岡圭祐 「MAGICIAN」(文庫版)
MAGICIAN  「催眠」と「千里眼」が映画化されている松岡作品ですが、本作も映画的な感覚で一気に読まされてしまいました。
 主役は警視庁捜査二課の警部補。捜査二課は詐欺やなどの知的犯罪が担当、そこにタイトル通りのマジックが鍵となってくるミステリーです。
 頑固で偏屈な警部補と、不慣れな新米刑事、容姿を気にしない職場で浮いてそうな科学捜査研究所の女性所員、そして、天才少女マジシャンに、警部補に逮捕された過去を持つ若手実業家がからみ、詐欺と謎解きが連続して展開します。
 まさに、エンターテーメントって感じの松岡作品は好き嫌いがありそうですが、私は好きです。


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横山秀夫 「動機」(文庫版)
動機  心理ミステリーの短編集です。
 「動機」:県警に保管してあった警察手帳の大量盗難が発生、管理部と刑事部(現場)との確執の中で真実が明かされていく。
 「逆転の夏」:刑務所から社会復帰し必死に働く男に掛かる殺人依頼の電話。電話の主の目的は・・・
 「ネタ元」:有力全国紙からの引き抜きの誘いを受けた地方新聞の女記者は、置きみやげ記事の為にネタ元からの情報を期待するが・・・。
 「密室の人」:裁判官が公判中に居眠りしたことをきっかけに暴かれていく妻の過去。
 尚、本作と「陰の季節」には、サスペンス物としてTV化されている作品が数作あります。


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宮部みゆき 「あやし」(文庫版)
あやし  さて、mochaの好きな宮部作品の登場です。
 宮部作品には、現代ミステリー系と時代劇系がありますが、本作は後者に当たります。しかも、怪談モノの短編集です。
 恐がりのmochaは文章では読めますが、映像化されたら絶対見ません。


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横山秀夫 「陰の季節」(文庫版)
陰の季節  本著者といえば「半落ち」が有名ですね。(まだ読んでないです。文庫版まで待ちます。金欠です。)
 本作は、警察の管理部門の管理職が主役の短編集です。
 事件や謎解きは警察組織内部で発生し、殺人やテロといったミステリーに付き物の事件は起きません。
 警察を舞台にしたサラリーマン社会の上下関係や定年が題材になった心理ミステリーです。


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