a day after the summer fair
(後の夏祭り)
「今日はお祭りっ明日っもお祭りぃ♪・・・かーくん準備出来たよ〜!」
ボク、アルル・ナジャ。これからお祭りに行くところなんだ♪
「・・・あれ?かーーくん!?・・・居ないや・・・」
毎度ながらかーくんが居ない・・・あ、
「あ、かーくんみっけ♪次かーくん鬼ね・・・じゃなくて夏祭り行こうね(汗)」
うぅ、ついいつもの癖で・・・じゃなくて急ごう!まだ時間あるけど。
「・・・遅い!」「ご、ごめ〜ん」
そう、急いだ訳(急げてない?)はシェゾをさそったら珍しく一緒に来てくれるって
事だったからなんだ。
シェゾはボクの家の近くの大きい木の下で待っていた。何か『しびれを切らした』って
言葉がぴったりって感じだ。あわわ、でも怒っては無いみたいだ。良かった。
「まぁ、いい。行くぞ」「あ、うん。ってちょっと待ってよぉ〜」
シェゾはすたすた〜っと先に行っちゃう。はわぁ、ルルーほどじゃ無いけど早いぃ。
あれ?そういえばまだ時間あるし待ち合わせここだっけ?まいっか。
「わぁ〜、何か屋台いっぱいあるね〜♪」
神社に着いて(魔導世界に神社あるかね?とかは言わない事に:汗)ボクの目に飛び込んで
きたものはおびただしい数の屋台だった。
「何よアンタ屋台しか見てないワケ?」
「あれ?ルルーも来てたんだ?」「げっ、恐怖の怪力筋肉ごり・・・ふぶぅーーっ!?」
あ、シェゾ落ちた。と、とにかくルルーがボク達の前に居た。
相変わらずシェゾの一言多い?癖のせいでルルーにひぢ鉄をお見舞いされた。
「お〜い、シェゾ〜?」つんつん
あちゃ〜、動かないし・・・
「まぁその変態は置いておいてカーバンクル貸してくれない?」
「へ?かーくん?いいけど・・・食べた物代ルルーが払ってよ?」
ふと目を周りに走らせるとかーくんってばさっそくたこ焼きからソースせんべいまでを食べ
荒らしてるし・・・うわ。
「いいわよ。そのくらいなら。じゃ、借りてくわよ!」「ぐー?」
ルルーは素早くかーくんを抱き上げこれまた素早く去っていった。
「あーあ、行っちゃった・・・あ!お金払ってってくれてないよぉ〜、トホホ(泣)」
やっぱりボクが払うのかぁ、まぁ一部だけだからいっか。
「・・・」「・・・」「・・・を〜い、シェゾ〜?」「・・・」
あちゃぁ〜、白目な上に泡まで吹いちゃってるよ。え〜と、どうしよう?とりあえず
「ヒーリング!」「・・・」
うー、ヒーリングじゃ起きないのぉ〜?
「・・・うぅ・・・あの馬鹿筋肉ゴリラめ・・・」
「あ、気がついた?よかったぁ、・・・うーん。何か人多いねぇ」
ヒーリングが効いたのかシェゾは気がついたみたいだけど人がものすごく増えていて
お祭り会場に入ったらすぐはぐれちゃいそうだ。
そういえばさっきルルーに引きずられていくサタンっぽいのが見えた。
「やれやれ、・・・行くぞ」
うわ〜〜・・・な、何か恥ずかしいなぁ。。。手ぇつないじゃってるよ。
「・・・」「・・・何か食うか?おごってやらなくも無いぞ?」
なんだかよくわかんないけど珍しく優しいし・・・
「え・・・じゃ、じゃあ、わたあめとミニカステラとリンゴ飴と〜・・・」
「おいおい、カーバンクルいねぇのにそんなに食うのかよ」
うぅ、思わずかーくんが居るものだと思っていっぱい言っちゃった。
食いしん坊娘と思われたかも。
「じゃあ、わたあめだけでいいや」「じゃ、手ぇ離すなよ」
シェゾは手をぎゅっと握ってきた。そしてわたあめ屋まで一直線!
そういう風にわたあめおごってもらった。俺の金だとか言ってちょっと取られたけど溶けなくて
ちょうどいいからいいや。
そしてまた人ごみのなかを手を繋いで突っ切って(?)いく。
人ごみに紛れてるからあんまし見えないからいいけど・・・はわぁ。
そういう風にボクがゴチャゴチャ考えてる内に人があんまり居ない神社の横あたりに出た。
「あ、わたあめありがとう。・・・ここは・・・?」
「あ、あぁ、ここ・・・よく・・・出るらしいぞ」
「えっ!?で、出るぅ〜!?ももももしかしておおおば、おば・・・」
「そうだ・・・向こうに・・・居るな・・・」
ぎこちなく首を動かしてシェゾの指した方向を恐る恐る見ると・・・
「う、うわぁ〜〜ん!?ひ、ひとだま〜〜〜!?!?!」
怪しく光る光がこっちに向かってきていた!こ、恐いぃぃ
「くっくっく・・・まったく、よく見ろ。人魂じゃねぇぞ」
「え・・・?あ、・・・な〜んだ蛍かぁ〜」
シェゾがひとだまなんて言うからてっきり・・・
「・・・俺はひとだまとも何とも言ってないぞ」
「そうだっけ?あ〜も〜びっくりしたよぉ〜」
思わずへな〜っと・・・あれ?・・・あ、シェゾの服握ってた。わわわ。
蛍を十二分に見て、お祭り会場へ戻ろうとした・・・んだけど・・・
「・・・ねぇねぇさっきはこんなに遠かったっけ?」「・・・」
シェゾは無言で答えてくれない。むぅ・・・
そういう風にボクがいぢけているとそれは天災のように起こった。
「ねぇってば・・」「危ねぇ!」「うわぁ!?」ぐんっ ヒュヒュンッ!
さっきまでボクが居た所に風の刃が飛んできた・・・って何で!?
「何か知らんが・・・さっきまで居たところとまったく違うようだ・・・な」
「え、それってどうい・・・うわっ、何これ・・・」「・・・げっ!」
何と地面を見ると妙な白い手がいっぱい・・・こ、恐いぃ。
「の、のわぁぁぁぁ!?」「シェゾー!!??」
うわぁぁん!シェゾが白い手に引っ張られて地面の中に行っちゃったよぉ!!!
こ、こうなったら・・・
「ダイアキュート、ファイ・・・」「イレーース!」
バシュゥン!
ボクが魔法を打つ直前に他の人の声がして白い手は皆消えていった。
「だ、だれ!?」
ボクは恐いのを我慢して声のした方向をむいた。誰かいる。
「・・・、お前は・・・誰・・・」
「え?ぼ、ボク?ボクはアルル、アルル・ナジャ。君は?」
とりあえず相手が姿をあらわした。一応見た目は人間なのでちょっと警戒を解いてみる。
出てきたのは瞳も肌も髪も真っ白なこれまた白い変わった服を着たボクよりちょっと年上
っぽい男の人だった。
「というわけでその、シェゾとはぐれちゃって・・・」
ボクはその男の人(イレーさんっていうらしい)にこれまでの経緯をたどたどしく言った。
「そうなのか・・・私はここの霊を鎮めにきたのだが・・・そのしぇぞとやらを
探してからここをでよう。ここの霊は人の死を望むものが多いから気をつけろ」
「あ、うん。・・・でシェゾは・・・」「たぶんこっちだ、付いて来い」
「うぅ・・・くっそ、くらえ!フレイム!」
くぅ、あんな妙なワナがあるとは・・・気が付いたらなんかゴースト系モンスターの
攻撃フルコースだし・・・どーなってんだまったく。
「うりゃぁ!・・・ふぅ、いちおう片付いたか・・・」
んでまぁ今やっとそいつらを片付け終わって・・・
「・・・な!?アルル?」
ここから約596m先でたぶんアルルの魔力を察知!今行くぜアルル、待ってろよ!
「テレポーーーート!」
「・・・」がさごそ・・・
「・・・こっちだ」「え、あ、うん」
今ちとアルルに変な奴が付いてて・・・尾行中だ。でばがめとか猿かめとかじゃねぇぞ。
「ねぇねぇ、こっちにホントにシェゾが居るの?」
「多分・・・こっちだろうけど何か?」「え?ううん。なんでもないよ。うん」
アイツ、白髪な所とか青白い所とか・・・何にせよ胡散臭い事この上ない。
は?俺も白髪で青白いだと?・・・俺のは銀髪だってのに・・・
と、とにかく俺はこっちに居るんだ。あっちじゃねぇ。そういうワケで違ってんだから怪しい。
「・・・そういえばあそこに居るのが探してた人か?」「あ、うん!シェゾ無事だったんだ♪」
ちっ、ばれたか・・・まぁいい。
「あ、ああ。アルル、そいつは・・・?」
「あ、この人はイレーさんっていってここの幽霊退治してるんだって」
「退治って・・・あんまし減ってねぇってか増えてると思うが・・・」
そういいながら横の動いてきた幽霊らしき木にフレイムをぶつける。
「・・・」「キシャァァァァァァー!!!」「!!!」
げっ!?ででで、でけぇ。とにかく俺たちのかなり前方に現れたのはめちゃくちゃでかい(まぁ
サタンの屋敷の・・・4分の1くらいか?)蟻みたいな形した鎧を着た霊だった。
「ちっ!話は後だ!アルルと・・・イレーとやら!行くぞ!」「うん!」「・・・」
俺は魔力をためかけたが突然後ろから風の刃が飛んできて中止させられる。反射的に後ろ
を見ると・・・
「な、何するんだよ!イレーさん!」
何とアルルがイレーにつかまって死神の鎌のようなものを首に当てられていた。
「・・・シェゾ・ウィグィィ。お前の魔力を渡せ。そうすればこの娘を返そう」
「なっ!?」「うわぁ!シェゾ渡しちゃだめぇ!やられるだけだよぉ!」
アルルを人質にとって俺の魔力を奪う気か。・・・しょうがない。
「いいだろう、ただしアルルが先だ!」「彼女を渡したら魔力を渡さないつもりだろう」
「・・・ちっ、バレたか。じゃ、手を出せ」
イレーは手を出した。俺はそれを思いっきり握り・・・魔力を引っこ抜いた。
「な!?」「俺は"いいだろう"とは言ったが魔力をやるとは言ってないぜ」
そう言う間にソイツは干からびアルルは開放された。
「・・・うわぁ、シェゾすごいねぇ。・・・って後ろ後ろ!!!」
アルルが示す先にはさっきまで忘れていたせいでかなり近くまで寄ってきている
でっかい鎧蟻幽霊?だった。
「・・・・・・」「・・・・・・」
「うわぁぁぁぁ!/うりゃぁぁぁぁぁ!」
俺達は目で合図するとかなりの速度(後で考えると音速?)で逃げた。逃げたったら逃げた。
「キシャァァァァァァー!!!」
「ぜぇはぁふぅはぁ」「・・・・・・」
走りまくって疲れてきた時すこし先に明かりが見えた。それを目指してラストスパート
をかけようとしたがアルルがついてこれそうにないんで背負って走る。
もう少し・・・もう少しだ・・・・
ザザァッ ぐにゃっ
ようやく出られたようだ。この森は別の空間にあったようで転送される独特の感覚がした。
「・・・・・・・・」「・・・・・・・・」
助かった・・・と安心する前に誰かが俺達の前に現れてこういうことを言ったため
俺達は口を開けなかった。
「はいはい〜、最初のお二人さま無事帰ってきました!さぁさぁ次のお客さんどうぞー?」
「・・・ラパード、お前の仕業だったのか・・・?」
俺はその商売に燃える?小悪魔にこう聞いた。
「・・・へ?あぁ、そういや護身用魔法ブレス渡す前に入ってったから・・・まぁ魔法使える
しほっといても大丈夫だと思って、そうそう、ここホラーフォレストっていう屋台なんだよ。
そんでまぁ知らないで入ったっぽいからお金取らないってかここお金ほとんど取らないんだけど・・・」
「・・・」「・・・」
俺とアルルはひそかに怒りを燃え上がらせているのにその悪魔は気が付かない。
「をを我が后〜・・・ぐぇ!?」「サタン様〜ちゃんと並んでて下さい」
なにやら誰かが俺の後ろでイチャイチャしている気がするが耳に入らない。
「・・・で、何かあった?」「・・・おおアリだ
」「は?」
今更何あったって聞いたって後の祭りだ。夏祭りだ。
「ダイヤキュート・・・ジュゲム!」「アレイアーーーード!」
「・・・なーーーー!?」 きらーーーん☆
諸悪の権化は星にした。
「ふぅ、じゃ、もう帰ろっか。疲れちゃったし」「そうだな」
あんまし見て回ってなかったがアルルが疲れたようだから帰る。まったく・・・
「・・・ごめんね・・・」「気にすんな」
てくてくてくてく
「・・・あ、かーくん忘れた」
きっと物食い荒らしてるんだろうな、放っておかないと金払わされたりするらしいし
もう戻る気になんかなれねぇ・・・
「・・・そのうち帰ってくるだろうよ・・・」
お〜わ〜り〜〜
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シェゾ「・・・なんかワケわかんねぇ話だな」
アルル「そだね。なんだったんだろホント、せっかく最初・・・」
シェゾ「・・・最初?」
アルル「な、何でもないよ」
ラパード「ふぅ、酷い目にあったなぁも〜」
アルル「あ、お帰り〜早かったね〜・・・そういえばイレーさんとかってキミが作ったの?」
ラパード「そうだけど・・・イレーって・・・誰?ゆうれいの逆の抜いたやつ?」
シェゾ「・・・お前自分で作った物も覚えてないのか?」
ラパード「・・・あぁ、多分勝手に呼んでないのに来たんだろ〜なぁ」
アルル「・・・それって・・・うわぁぁぁぁぁ!?ホントのお化け〜〜!!!」
ホントおわる。