ほーぷじぇらしぃ大作戦☆前編  


「きゃー☆サタン様お待ちになってぇ〜〜!!!」
「る、ルルー、私は今忙しいのだ、またにしてくれないか?じゃぁな!」
  バサバサバサ・・・
 いつもこうだ。サタン様は私が近づくと空へ逃げてしまう。
 私にも羽があればいいのに・・・もしくは・・・


「・・・で、どうにかサタン様を追う魔法とか知らないのアンタ!」
「あのさぁ・・・ボクはキミと同じ学年なんだよ?ボクに聞いても無理だよ〜」
 私はルルー。いつかサタン様の后になるのが夢の18歳の美女。
 んでこの茶色の目と 髪のちんちくりんがアルル、サタン様はこの子を后にしようとしてるけど憎めない子なのよね。 しかも本命がサタン様じゃないし。
「・・・それもそうねぇ、アンタに聞いたワタクシが悪かったわ。ふぅ・・・
 そういえばアンタの方はどうなのよ?」
 今は放課後で魔導学校の近くのカフェで対談中。
どうせならサタン様と来たいけれどそんなこと出来たらこんな苦労してないわよ。
「へ?ボクの方って・・・?」
「はぁ、アンタ本当にニブチャンよねぇ、あの変態シェゾの事よ」ガタンッ
 アルルは突然立ち上がって勝手にオロオロしながらこう言った。
「ええっ!?え、えーと、うぅ・・・最近シェゾボク見るとすぐ忙しいってどっかいっちゃうんだ 」
 途中から喋りはパワーダウンしてアルルが落ち込んでいるのが思いっきり解った。
「・・・(はは〜ん、あの変態照れてんのね?まったくしょうがない変態だこと」
「あの〜、あんまし変態って言わないで?」
 あら?どうして考えてた事がわかるのかしら?・・・口にだしてたのかしら?
「アンタもいっつも言ってるじゃない」
「それもそうだね」
 そういう事を話している内に日が落ちる時刻になったからアルルと分かれて帰った。
 まったく早くくっついてくれないとサタン様が振り向いて下さらないじゃないのよ。
 
 
 
カラーンコローン♪
 私はウェディングドレスを着ていて私の前に誰かがいる。
「・・・」
 その誰か・・・たぶん男の人が私の手をそっと持ち上げ何かをする。
そして指にキスをした。指に目をおとすと赤い宝石の指輪が指にはまっていた。
「・・・」
 私は"もしかして・・・?"という希望と不安がない交ぜになっていた。
辺りを見回すとここは前見た教会であった。
そうである事が私の希望をより増幅させた。
  その"誰か"が誰かを知るため顔をあげた。
 私の視線の先には・・・

 望みの人が・・・ではなかった。
 私が驚愕しているとその教会の扉が大きな音を立てて開き・・・

私の・・・私のいつも追いかけていたサタン様が・・・


 私を・・・その"誰か"の前から連れ去っていった。
 驚いて嬉しすぎて何も考えられなかったけれど
 その"誰か"は眩しそうに私の事を見送り
祝福していた
 
 
 

 ・・・何だかカラフルな夢を久しぶりに見たわねぇ。
もしかして何かのお告げかしら?
 ・・・ ・・・ ・・・
 そうだわ!さすがのサタン様でも私が他の男と親しくしていれば多少は気に留めるはずよね。
 ・・・うん。そうだわ!きっとそーよ!ついでに同じようにアルルも・・・
   ーー  ルルー妄想中  ーー
 よっし、完璧よ!これでサタン様は私のモノよ、オーホッホッホ☆


「・・・それはいいんだけどさぁ・・・」
 昨日とは違う喫茶店でまたアルルを放課後に呼び出した。
「でしょう?・・・ってけどって何よけどって」
「ええっと・・・ルルーの話だと
休みの日に好きな相手に「自分が浮気?のフリしている様子」を見せつけて
 相手が不安になって追いかけて来るのを待ち伏せして告白する
って事だったよね?」
「ええそうよ、それのどこがけどなのよ?」
 まったくこの完璧な作戦のどこに不満があるっていうのよ。
「・・・その浮気相手のフリする人は・・・?」
「・・・そうだったわね、私はともかくチンチクリンじゃぁねぇ・・・
  とにかく顔が良くてそこそこ強いヤツテキトーに捕まえてきなさい」
「・・・はぁ・・・でもなんで強い人なの?」
 この子ったらこの位の事も分かんないのねぇ・・・
「シェゾに殺られたら後が面倒じゃないの」
「あ、そっか」
「じゃ、今週の週末実行よ!」「えぇ!?今週?!」「そうよ、いい事は早い方がいいわ」
 さすがに今週って事に慌ててるわねぇ・・・
「まぁ週末に探す事になるでしょうから来週よ!ら・い・しゅ・う!」
「あ、うん・・・ところでルルーは誰連れてくるよ?」
・・・・
「・・・アンタに関係ないでしょ?私の手にかかれば男の1人2人軽いものよ!」
「そそそそうなんだ?じゃ、買出しに行かないとだからボクもう行くね、またね」
「ちゃんと準備しときなさいよー」


 まずったわねぇ、男の一人や二人とは言ったけれどサタン様一筋だからあんまし知らないわ。
 ええっと・・・シェゾ呼んだら意味無いしサタン様も同様
・・・ってサタン様が変態って事じゃないわよ。
 ミノは論外だしカミュなんかはラーラがうるさいし・・・
 ラグナスは・・・アルルが連れてきそうだし・・・
   ・・・・・い、いないわ!顔良しと連れ出せるという条件の合う男〜!
 カランコロン
「またどうぞーですわー」
 あら?ここはウィッチの店ね、物好きしか行かないってもっぱらのウワサの。
 で、出てきたのは・・・
「・・・あり、ルルー?こんなトコでぼーっとして何かしてんのか?」
 サタン様の弟のラパード・シルラね・・・この前妙な魔法かなんかで大人になってた・・・
「・・・おーい・・・」
 ・・・そうねぇ・・・守備範囲外だけどフリだけだし・・・
「・・・起きてるかーい!生きてるかーい!」
 ・・・この際丁度いいかもしれないわねぇ・・・
「寝てんのか・・・じゃ、行こっかな〜っと」「お待ちなさい!」がしぃ!
 気が付いたらソイツの肩をがっしり掴んでいた。不審な目でこっちを見てくる。
「ちょ〜っとアンタに頼みたい事があるんだけど・・・聞いてくれな・・・」「断る」
 なによ!即答する事ないじゃないのよ。せっかく下手に出てやったのに。
「どうしてダメなのよ?」「なんとなく・・・勘で、よく当たる勘だし」
 ちっ、ここで話してると長くなりそうだしこうなったら・・・
「じゃ、俺ぁ早く帰んないとだからじゃぁな、まぁそのう」がすっ☆ ぽてっ
「・・・」「・・・」
 背中を見せた瞬間に首に加減した手刀を打ち込んだ。予定?どおりその場に倒れた。
「ふぅ、まったくアンタが話を聞かないのが悪いんだから」
 そう呟いてラパードを拾う。やっぱり子供だからか軽いわ。
 ホントにコイツどうして聞き分け悪い子に育っちゃったのかしら、親の顔が見たいわ。



 一つ余談として・・・
 ルルーが気を失った少年を担いでいったため誘拐犯だと見抜いた?村人が
何人も(というか何十人も)いたのだが
"ルルーに逆らうと命がいくつあっても足りない"
という事を悟っているのが殆どで、そうで無い人も気迫に押され
犠牲者一人を見放して見なかった事にしたという。



「いてぇ・・・で、俺を連れて来てっていうか・・・
   強制連行もしくは誘拐してどうするつもりなんだよ」
 まったく、心の狭い大人になるのがわかるわ、サタン様とは大違いね。
「アンタが聞き分け悪いからこうなるのよ」
「とりあえず・・・誘拐についての口封じ料にコレちょうだい?」
 ・・・何故かソイツはこの倉庫?の地面に落ちていた謎な像を要求した
「はぁ!??・・・いいけど何に使うのよ・・・?」
「後でサ・・・何でもない・・・じゃ、貰うよ」
 何よ!?気になるじゃないのよ!・・・
「な!?って・・・・おおお教えなさいよ!」
「で、何か用事があって誘拐したんじゃ?」
「そうそう、じゃ、さっそく聞いてちょうだい」
「話聞きたくないんだけど」「なんでよ」「勘」
 はぁ、コイツしっつこいわねぇ。
確かにサタン様にやられかねないというのを肌で感じてるのかしら?
「聞かないとここから出さないと言ったら・・・?」
「・・・・・・しょうがない、聞くよ、き・い・て・や・る・よぉ!ぶぅー」
 ふぅ、やっと聞く体勢に入らせたわ、むくれてるけど子供だけにまだ可愛いうちに入る。

「・・・というワケで一日だけ彼氏のフリして欲しいのよ」
「小説って便利だな、じゃなくてお子様連れてるおばはんにしか見えないよ?」
 ・・・まったく最近のガキはしつけがなってないわ・・・
「アンタ死にたいわけ?」「・・・遠慮しときます」
「はぁ〜、何もチビッコなアンタにして欲しいんじゃなくて大人に化けてやってほしいの」
「・・・」
「前大人に化けてたでしょ?あたくしの目は節穴じゃないの。
 まぁどうせ牛乳飲みまくってるからだろうけどそれでどうにかして欲しいの」
「・・・じゃ、何か出して」「はぁ?」「報酬」
「・・・」「・・・」
 私達の間に沈黙がはしった。沈黙を先に破ったのは私だった。
「報酬って・・・?」
「たしかルルーん家の倉庫って古い物とかたくさんあるらしいよね?それが欲しい訳」
「ちょ、アンタそんなの貰ってどうする気なのよ・・・?」
 私がそう言うと突然考え込んでそれから
「ひ・み・つ
などとぶりっこポーズして目をキラキラさせウインクしながらのたもうた。
 何か大事な物とかあるってじぃが言ってたわね・・・どうしたものか・・・
「だ、だめよ。とりあえず他の物にしてちょうだい」
「・・・話になんない、帰る。
  まぁ誘拐監禁されてるといえば破壊してでも逃げるのが普通だよな〜?」
 ・・・こいつ修理代の方が大変って事読んで足元見てんのかしら?はぁ〜。
「待ちなさい!・・・しょうがないわねぇ、じぃがダメだって言ってた物意外ならいいわよ」
「をを、太っ腹!交渉成立☆前払いでよろしく。キャンセルなら多少払い戻しするけどな」
「キャンセルしないわよ。
  来週の午前9時"mてりある"前で集合だから、わかったわね?」
 そう言って倉庫の鍵を渡して出口を教える。まぁやるって言ったらやる奴だから・・・
「じゃ、ご期待以上に応じてみせます♪」
 何だか営業スマイル?でご機嫌に去っていった。
・・・やっぱり心配と言えば心配だけど。



「・・・で、かくかくしかじかうまうまというわけでラグナスに頼みたいんだよ」
「・・・小説っていい加減だなぁ(しかもうまうま?)・・・わかったよ」
 せっかくアルルが話しかけてきたと思えばシェゾの話、いつもこうだ。
 まったくもって寝耳にみみず、1階からゴミ箱・・・つまり突然過ぎて怒るに怒れない。
「・・・」
 本当は寝耳に水、2階から目薬だ、良い子は間違えるんじゃないぞ。
「ねぇ・・・なんで黙ってるの?」
 まぁこんなの読んでる良いなんてあんましいないだろうけどな。
「ね〜え〜ってば!」
「ん?あぁ、何だって?」
「だ、だから〜・・・聞いてなかったの?来週の日曜日の〜」
「そこまでは聞いたよ。で、何時にドコに何持って?」
「・・・午前9時に”mてりある”前集合だよ。なんか忙しいんじゃない?大丈夫?」
「え?!いや、大丈夫だ!その時間は空けておくよ、絶対!」
 ふぅ〜、心の中で解説すると現実のが遅れ・・・
「・・・やっぱ休んだ方がいいんじゃない?」
「いや、ホントに何でもないんだってば」
「そう?じゃ、ホントに忘れないでよ!」
「はいはい」
「”はい”は一回!」
「は?・・・はい」
「よろし〜い、じゃぁまたね〜〜」
「あぁ」
 ・・・なんか疲れたな・・・今日は休日な訳だし休むか。






   ふぅ、めちゃくちゃじゃねぇか
   続くよ。


アルル「うわぁ、なんかルルーって物凄いよね」
ルルー「そりゃぁサタン様の后になる女だからね、アンタとは違うのよ」
アルル「・・・そういう意味じゃないんだけど」
ラパード「めちゃくちゃ超強引だしなぁ・・・」
ラグナス「・・・そういう事は言わない方が・・・」
ルルー「あら、アンタ達いたの?いるなら何か喋りなさいよ」
ラパード「・・・ルルーがバシバシ喋るからだよ」
ルルー「あらそうだったかしら?ま、気にしないのが一番よ」
アルル「・・・そういうものかなぁ・・・」
ラグナス「そういやコレ前編と中編が短くて繋げたものだとか・・・」
ラパード「・・・かなりいい加減だよな・・・」