どりーむ あんど ひるず  珍しくギャグじゃない。甘い話?



  今日の俺の夢はこんなだった。
 アイツと俺がよく行く見晴らしのよい丘にアイツが俺以外の男を連れて 来たんだ。俺はその男にくってかかろうとしたが思わず止めてしまった。

・・・アルルが・・・
俺が見たことのないまでの笑顔をソイツに向けていたから・・・



   ザァッ  ヒュゥー
 ボク、アルル・ナジャはとある山の見晴らしの良い所にきていた。 なんでそんな所にいるかって言うと・・・まぁ話せば長くなるなぁ。

 ある日ボクはこの山の頂上にかーくんと一緒に遊びに来たんだ。
  ヴオゥンッ すたっ
「アルル・ナジャ!今日こそはお前をいただく!」
 やっぱり出た、銀髪碧目のオマヌケ闇魔導師シェゾ。 いつもこのセリフだし。ちょっと勘違いしちゃうじゃないか。
 そーだ、ちょっといぢめてやろうっと。
「・・・へんたーい止まれっ」ぴっぴっ♪
  ざっざっ。ぴたっ
「あ、止まった。変態だぁ」
「なっ、ちちち違うーーー!呆れて固まっただけだぁーーー!!!」
 ぷぷぷ、地団駄なんか踏んでる。
「くっ、まぁよくないが今日こそお前を貰う!ブラストッ!」
   どかーーーん! ガラガラガラ・・・
「うっわぁぁぁぁぁぁぁーーー!?!!!」「ぐっぐぐぅー」
 なんとシェゾの使った爆裂魔法がボクの足下を壊して近くの崖にボクを 落としたのだ!もの凄い早さで景色が通り過ぎていく。
「あ・・・アルルーーーー!!!」
 シェゾの声がしたかと思ったら視界がどんどん暗くなっていった。

「うう〜ん・・・ここドコかなぁ・・・?」
 なんか目が覚めた。もしかしてココ天国だったりして?地面が暖かくて微妙に柔らかい。
・・・って
「・・・シェゾ?
 そう、なんとシェゾがボクの下敷きになっていたのだ。慌ててどいた。
「お、おーい、シェゾ、もうお昼だよー?」「・・・」
 返事しないや。ほっぺひっぱっちゃろ。・・・起きないや・・・
 さっきのいぢわるの仕返しかと思ったけど
「う、うわぁ・・・」
なんと頭の左の方の銀髪が赤い血で濡れていた。あわわ、これまた慌てて ヒーリングをかけた。
「ぅ・・・ア・・アルルか?」
「う、うん、・・・えーとココは・・・さっきの崖の下だね」
 周りを見渡したらさっきいたところが上に、下には町が見えた。
 かなり景色がよくてまぁちょっと広くて後ろ(崖の上)を見なければ 丘と言ってさしつかえないかもしれない。
「そ、それよりお前怪我はっ!?」「シェゾのおかげで大丈夫だよ♪」
 なんかシェゾは顔を真っ赤にして"あわわっ"って感じになりながら・・・
「うぐ・・・俺は・・・俺はお前を・・・」「ぐー」ぐぎゅるぅー





「・・・かーくんお腹減ってたんだね。お弁当あるしさ、シェゾも食べてよ?」
「・・・ななな何で俺がお前と・・・」
「だって余るくらい作ったからさぁ、食べようよ?ってか食べてよ」
 余るくらいってのはいっつも1人分多く作ってるから。いつも余ってかーくんに あげちゃうけどね。今日のご飯は昨日のカレーの残りで作ったドライカレーなんだ♪
 よかった、多少ぐちゃぐちゃになっても美味しく食べられるもので。
「そこまで言うなら・・・まぁ食べてやろう」
 素直じゃないなぁ。さっきからお腹押さえて音消してたくせに(笑)

「ごちそうさまー!」「ぐっぐぐぅ♪」「・・・ごちそうさま」
 あー美味しかった♪うーん、ソースを隠し味にしたら美味しいって聞いた からやってみたけどどう変わったのかわかんないや。
「じゃあな、・・・明日は絶対(魔力?を)戴くからな!」
  ブォウン
「え?あ、ちょっと待ってよぉ〜。あー、ほっぺにお弁当付けたまま行っちゃったよ」

ってな訳でこの一週間ほど前の話と同じようにおとといも昨日も シェゾ言いくるめて一緒にここでお弁当食べたんだ。 あんましココ人こないからたぶんシェゾとボクしか知らないんだろうね。

 ・・・シェゾ来ないなぁ・・・ヒマだぁ・・・
「ぐーぐぅ」「何?かーくんお腹減ったの?」「ぐー」
「んー、もうちょっと待とうね?」「ぐぅ〜」
 おっかしいなぁ、なんかあったのかなぁ?
 今日は特に来なかったら嫌なのに・・・しかももし来ても、いや、 シェゾに限ってそれは無・・・いかなぁ?うーん・・・



「はぁ・・・」
 ここ数日毎日アルルと会って何故か飯を一緒に食っている。
・・・いいんだろうか闇の魔導師がこんなで。まぁそれはいいとして
「何で行かないんだろう・・・」
そう、何故か今日はアルルの所へ行きたくないのだ。理由は・・・
「・・・うらぁ!行くったら行くぞ!テレポーーート!」ブォウンッ
とにかく理由なんてものは振り切って俺は行く事にした。


 ・・・・  ヒュゥー 「ぐーぐぅ?」
 まだシェゾ来ないや・・・ん?あれは・・・
   バサァッ ひゅん  どっしゃぁぁぁぁ
「いっ痛ぅ・・・じゃなくて・・・こんにちやぁ」
「・・・こんにちわ(汗)。そういえばキミって羽あったんだね?」
「あー、うんまぁ。でもまだグライドしか出来ないけど」
 飛んできて着地後盛大にすっころんだのはサタンの弟(だっけ?)のラパードくんだった。
「あ、そーだキミシェゾ知らない?」「えー・・・知らないっぽいかな」
「・・・自分の事なのに知らないっぽいって・・・?」
「・・・・・・なはは(汗)・・・は置いておいて何かあった?」
「え・・・?う、うん。まぁ」「何何?」
 ボクは何となく今心にひっかかってる事を彼に話した。


「・・・」 ヒュゥー
 今日はやっぱり気が乗らない(?)のでちょっと離れた所に飛んできた。
 ここからはよくは分からないが誰かがアルルと話し込んでいる・・・ もしかして正夢だったって事か!?
 ととととにかく俺はなんとなく嫌だったがもっと近くに寄っていった。

「・・・って訳なんだよ」「なるほろ・・・っ誰だ!」
ガサゴソッ「ちっ、なんだ。お前か」
 俺は隠れていた茂みの中から出てきた。なんかアルルと一緒にいたのが お子様で助かった。まぁこいつもヤツの弟だからあなどれないが。
「・・・あ!そーいや天空石ほったらかしだ!じゃぁなー」ばさぁ ひゅうー
「あ、またねー」「・・・」
 ラパードはへろへろーっと逃げるようにかろうじて飛んでいった。
「あ!そーだ、シェゾどうかしたの?」「は?どうかって・・・?」
「あ、あの、だってやけに遅かったし」「別になんともないが・・・」
「へ?・・・そーなんだ?よかった♪」
 アルルが見たこと無いほど嬉しそうな笑みを浮かべた。俺が居る方向へ。
 夢の中と同じ顔だ。思わず顔が緩んだ気がしたので 後ろに人が居ないことを確認するフリをして顔を背けた。
そして俺は心にたまっていた思いを打ち明けようと・・・
「アルル・・・俺はお前が・・・」
「え・・・ボクが・・・何?」
「ぐっぐぅ〜〜」ぐきゅるぅ
「・・・・・・・・・・」
 カーバンクルいたのか・・・は、恥ずかしいじゃねぇか動物とはいえ。
「・・・ぷっ、かーくん待たせ過ぎちゃったね、ご飯食べよ」
「・・・はぁ・・・そうするか」
「あっれー?キミ"獲物と一緒に飯食ってどーする"とか言ってたよねー?」
「なっ!・・・いっつもお前が食えとか言うから・・・」
「えへへ〜、まぁいいや、一緒にたべよ?」
 コイツ・・・心臓に悪いヤツだな・・・たぶん俺の限定だけど。


「あ、そーだ、シェゾって彼女とかいるの?」
「お前はどうなんだ?しかも聞いてどうする」
「んー?・・・ライバルは知っておきたいなーと思って」
「居ないけど・・・ってライバル?」
「・・・あ!?今のナシだよナシ!」
「ほぅ・・さてはお前俺に惚れたな?」「え!・・・ちちち違うよぉ!」
「・・・違うか」
「え!違わなくもないようなあるようななきにしも・・・」「ぐぅ!」
「あー!かぁくんそっちいっちゃだめぇ!」


「かぁくんつっかまーえたVvっと!」「ぐー」
 やった、やっと捕まえたよ、かーくんってけっこう足早いから。
「ねぇねぇかーくん、シェゾがボクにほんのちょっとだけどにこって 笑ってくれたんだよー?」「ぐー?」
 あんまり嬉しくってかーくんにぺらぺらっとしゃべっちゃった。

 なんか昨日夢の中でシェゾが女の子に珍しく笑ってたんだよ。優しい感じで。
んでもしや他に彼女とかいるのかなぁって不安だったんだ。
 でも夢で見た後ろ姿の女の子ってボクだったんだね、えへぇ。



「ちっ、あの動物め・・・」
 昨日見た夢は正夢だった。正夢だったら嫌だと思ってい たがこういうオチだったらまぁよしとしよう。
 見たこと無いような笑みって・・・いつも俺の笑顔をみせるのが 恥ずかしかったから見られなかっただけだったのかもしれない。




 ボクが笑っててシェゾも優しく少し笑ってる。あの丘で。
 そんでもってシェゾが顔を近づけてきて・・・って!?
 接触まであと5cm、4・・・3・・・2・・・1・・・

「うわぁ!?!?・・・って夢かぁ、なーんだ」
 はぁー、なんかりあるな夢だったなぁ。昨日もそうだったけど。
・・・昨日の夢と同じ感じって事は・・・
「また正夢って事ぉ!?うわぁーー!!」
 かーくんを起こしたことにも気が付かずボクは真っ赤になってばたばたやっていた。
終わん。(お椀???)

ラパード「はい、どりぃむあんどひるず終わじっっとな!長かったなぁ」
シェゾ「・・・お前特に何もしてねぇくせに堂々としゃしゃり出てくるよな」
ラパード「(無視)えーと、実際に書く小説の中で一番甘いだろう。これ以上 甘くなる事は無さそうだとの矢文が届いておりやす」
アルル「また矢文・・・作者最初から逃げてるんだね?」
かーくん「ぐーぐぐっぐぐー!ぐっぐぎゅぐうぅー」
アルル「・・・ねぇかーくん。今の"ぐぎゅぐぅー"って何?」
シェゾ「腹の音ぢゃねぇの?」
ラパード「カーバンクル、これ(カレー)やるからあっち行ってよーな?」
かーくん「ぐっぐぐー♪」
  ラパード&かーくん去る。
シェゾ「・・・」
アルル「・・・」
シェゾ「終わるか」
アルル「うん、ご飯だね」