re・baund(リバウンド)


  一章・休みの課題はいい加減。

「はい〜5連休の休みの課題はこの中です〜」
 そう言って箱を振って"ガサゴソ"と音を立て中に入っている紙の存在を主張する先生。
 そしてそれをあっけに取られながら見る皆とオレ、ラパード・シルラ。
この光景はもう数回見たんでどういう事であるのかはわかる。
 わかるけど・・・
そして誰が考えたか知んないけど・・・いいかげんすぎて頭痛い。
 毎連休恒例らしいくじ引き課題。
少し前のはカレー1皿5分で食うという楽(?)な課題だった。
だがその前は天空石なる物(←メチャクチャ高価)もってこいってやつだった。
 ・・・そんな恐ろしいものでもご機嫌な様子で紙掴みに行くヤツもいる・・・
「"どっきりびっくりばばんばん♪"だってさ〜♪」
 確か"サガ・タノラヤ"とかいうのーてんきでつかみ所の無いヤツ、
掴み所がなくても紙は掴むらしい。
 箱に書いてある謎な文字のならびをそのまま口にだしている。
ふと周りを見渡すと恐る恐る紙を開く姿が多々見られる。
 オレも箱に手を突っ込み紙一枚を取り出し席へ戻って来る。
そして紙を少し開いて中を見た。
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・なんちゅーこっちゃ
 あああそういや慌てた時怒った時に変な喋りする奴多いな・・・・でもこの
「3kgダイエット! ヘルシィヘルシィVv
「へるしぃx2」って何だぁぁぁぁぁぁぁ!!!
・・・じゃなくて、ダイエットがへるしぃ(健康的?)だって決めたんは誰だ!
子供のダイエットはとっても体に悪いんだぞ!
 ましてやオレに落とす脂肪なんて3kgも無いし・・・
オレの体重-3って何キロだと思ってんだ!じゅう・・・
「ちや〜〜!!!なぁなぁどんな課題だった?ぼかぁねぇ・・・お〜い?」


・・・ビビッた、オレの後ろから絡んで(?)きたのはさっきの"サガ・タノラヤ"だった。
「な、何だよ?」「だだから課題どんなんだった?ぼかぁまたカレー早食べだったよ?」
 そう言いながらオレの課題の紙を取ろうとしたがよける。
「ダメなんだ?じゃあこの前約束した
  "その首輪ってもしや変態プレイ用なの?"っていう質問に答えてよ?」
・・・・・・・・
「はぁ!?そんな約束した覚えまったく無いし違う!」「そー?」「そう!」
 まったく・・・いっつもわけ分からんこと言うし・・・
「・・・ところでお前ダイエット法って知ってるか?」
「へ?知ってるわけないよ〜、じゃ、また連休明けに〜」とてぱたぱた・・・
 ・・・人選間違えたっぽいな・・・他あたるか・・・



  二章 あどばいざー様

 あ〜・・・3kg痩せるって今まで成長した事あっても減った事ないし・・・
・・・太ったじゃなくて成長だぞ。ん〜・・・くー・・・って寝たらダメだっての。
 やっぱダイエットといえばルルーか・・・ウィッチにあたると恐ろしいから・・・
でもこの前ふっとばされたけど・・・ま、大丈夫・・・・・・かね?

     あっちゅーまにルルーの屋敷。

  ぴんぽ〜ん♪     ・・・どたばたどたばた・・・
・・・・何で魔導世界なのにインターホンなんだろ?気にしたらダメっぽいけど。
  がちゃっ
「きゃぁ〜〜vVサタン様お待ちしておりましたわ〜って・・・アンタなのね」
・・・何故してサタン・・・まぁいいや、作戦決行!
「あのぉ〜、すいません、ちょっとつかの間お話したくて参りまして
   ・・・これを受け取って下さい」
「何?アンタ私をプレゼントで釣ろうってワケ?そういうわけにわぁぁぁ!?」
 ルルーはプレゼントを見てのけぞった。そして・・・
「あぁ・・・・・・とにかく中はいんなさいな♪」
プレゼント作戦大成功!もちろんプレゼントはサタン写真。
・・・でも鼻血ふくほどのもんじゃなかったハズなんだけど・・・

「で、アンタはこのないすばでぃで美しい私にダイエット法を習いに来たのね?」
「はわぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・まぁそんなところで」
「何よ、今のでっかい間は?」「気にしないX2、で?」
「そーねぇ・・・やっぱ鍛える!休む、鍛える!ってトコかしら?」
「・・・そんだけ?」「そんだけよ」
「それって・・・筋肉付いて体重は減らないんじゃ?」
「・・・何か申されましたかねそこの坊や?」
 あ゛あ゛・・・ルルー恐くなってる。・・・ここはやっぱり
「おじゃましました」「あら?そう、じゃまたいらっしゃい」

 はぁ・・・いろいろ聞いて回ったはいいけどこんだけ(約100種)か・・・
でも5日で出来るのは30個くらいしかないし・・・
 んでも"誰に何言われようとやる"がダイエットの成功の元らしい。
・・・・がんばるぞぃ!ってか?



  三章 対決と敗退

「・・・なぁ、お前・・・そんな少なくていいのか?」
 朝。小鳥のさえずりなんて聞こえないこの部屋でサタンがなにやらのたもうた。
 目の前には少量のサラダ、それだけ。・・・少ない。
でも朝飯がこれだけだったら・・・ダイエットするには多い。
 心配したフリするサタンを目の端に入れある方向を向き
「あ!?あっちに白くて謎の物体が浮かんでる!」
「えっ?ドコドコ?」
  し〜〜〜ん・・・・
「・・・・・・」「・・・・・・」
「・・・雲・・・か?」「あたりぃ!ごちそーさま〜〜!」
 今サタンが向こう向いた隙にサラダを半分移動し半分食べてダッシュの準備をしていた。
「なっ!?ちょ、まてい!私の話を・・・」
  すたたたたたたっ・・・
「・・・聞けというのに・・・」

「・・・・・・」 じゅる・・・ぐきゅるぅ〜〜
 ・・・あれから2日後になるか・・・まだ2日・・・
「・・・いい加減食ったらどうだ?」
 そこで気が付いた事を口にする。
「あ!頭からタケノコ生えた人が!?」
「なっ?どどどドコだっ!?」
  し〜〜ん・・・
「いないぞ・・・?」
 そんでもって昨日と同じように・・・
「あ、サタンだった、ごちそうさま」
・・・あっけに取られてるうちに逃げ切る。
  ばたばたべたばた・・・・・・
「なっ!!!!ちょ、ちょっと聞き捨てならんぞ!待たんかこるぁっ!!」
 しかしながら今日の口にした事が悪かったらしく追いかけて来た。
「待たんかうぉんどりゃぁぁぁぁ」
 ひぃぃぃ・・・追っかけてきた!しかも早い、ダイエットになるな。
 舌噛むと痛いんで思うだけにしつつ廊下のカーブをドリフトで切り抜ける。
「えぇい、待てと言うとるだろーが」
 待てと言われて待つ奴は1割くらいしかいない。
「くっ・・・はぁはぁ・・・このっ seolcnatas←(サタンクロース)!」
  どごぉぉぉんっ
 サタンが城を壊さない加減の魔法を放ってきたがそんなものは避けられた。
なにせ慣れてるから。
「くっ・・・うわっ・・・っととと・・・」
 ただ・・・爆風は避けられなかった。かなり吹っ飛ばされる。
そんでもって体が宙に浮いた。何故なら転んだ場所に階段があるから。
 床の破片、砂埃、爆炎、自分の手、世界がスローモーションになった。
 そして世界の光がオレの視界の中から消えていった。
あぁ頭打ったんだなぁ・・・とかそういう事が他人事のように考えられた。
 そして視界が黒で覆われる前にこう思ったような思わなかったような・・・

"羽根あるんだから・・・飛べばよかった"




  四章 揺らぐ小さなもの

「ごしゅーしょぅさまです」
 私の横に立つ白衣を着た老人は目の前の人物を眺めながらそう通告した。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
 しばしの沈黙が訪れた。
このままだと永遠の沈黙になりかねないので私は口を開く。
「・・・まぢか?」
「・・・うっそぴょ〜〜ん」
「・・・・・・」
 また沈黙がはしる。しかし今度は音は無いが私は動いているあたりが違う。
私は床に落ちている"それ"を拾い上げ振り上げ、その白髪へ振り下ろす。
   パッコォォォォォォォンッ
 小気味良い"スリッパ"の音だけが部屋の沈黙を占領した。
「・・・痛いです」
「まぢめに答えんからだ」
 お年よりは大切にと言うが コイツは私より年下だ。まぁ後輩を指導する先輩というわけだ。
「むぅ、おちゃめなのにぃ、お前さんも時々やるだろうが」
「・・・・・・・」
 ほおっておくとそのままなのできつーーく睨んでやると
「はいはいわかったよ、えぇ、痛いほどに。
  今、彼は重度の貧血・栄養失調etcでお休み中で…オマケに頭打ってほぼご臨終です」
「・・・etcって何だ?!」
「気にしないx2.とりあえず安静にさせておいて下さい、ではサイナラ〜☆」
 よく見ると医者のじじぃは帰る準備完了☆でスタートダッシュして去っていった。
「なっ!おいちょっと待・・・・逃げたか」
 もうはるか遠くの砂煙しか見えない。追いかけても無駄そうだ。
 改めて目の前のベットに横たわるソイツ・・・ラパードを見た。
顔面蒼白で場所が場所なら死体にしか見えないだろう。今までの姿からは想像もできない。
 それにしてもこうも死にかけると印象が変わるものなのか?
   むくり・・・
 そしてもう起きるのは早すぎるのでは・・・って
「なっ!?何だお前、もう大丈夫なのかっ?」
 そう、ほぼご臨終(っても嘘臭い)と言われたのにもうラパードは起き上がった。
「・・・・・」
しかし様子が変な気がする。
「・・・おじさん、誰?」
・・・は?
「・・・何だって?お前、私のことをおぢさんだと・・・?死にたいのか?」
 まったく突然何を言い出すのだコイツは。頭思いっきり打ったんだなやっぱ。
「う・・・けふっけふっ・・・うぐ・・・ごほごほ」ポタポタポタ・・・
 これまた突然むせたかと思うと血を吐いた。
 そして私はその急激な変化に声にならない驚きの声をあげた。



  五章 事情聴取

 今日も天気が良くてかーくんもボクもゴキゲン♪
 ボク、アルル・ナジャは今日も散歩がてら冒険を求めて野原を歩いている。
「ありゅりゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜VVVvvv」どどどどど・・・
 あ〜あ、今日も五月蝿いのが来たよ・・・声かけられる前に倒しちゃおうかな?
「愛してるぞアルル〜〜」「ふぁいあ〜!」ボォウッ
「どあっちゃぁぁぁぁぁぁぁ・・・はっ!アルル、ちょっと・・・」「ダイアキュート」
 間髪入れずに増幅魔法をかける。倒れているうちに準備しないと。
「あ、あのだな・・・今日はチョット違う用でな・・・」「ダダイアキュート」
 何やら真剣なフリしながら話しかけてくるという手段で落とそうとしてくるが無視。
「・・・ちょ・・・た、単刀直入に言う!ラパードシルラを最近見なかったか?」
「ダダダイ・・・へ?ラパードくん?」
 サタンが珍しく?ラパードくんの事を聞いてきた。
「ええっと・・・そういや最近ルルーん家に行ってたような?」
 とちあえず思い出した事をそのまま言った。
「ルルーの家?」
「うん。それがどうかしたの?何かあったの?」
 そう聞くとサタンが何やら考え込んで、それから口を開いた。
「ううむ・・・実は・・・・・・・な、何でもないのだ。ではまた・・・」
・・・・・・
「何だよ、ボクには教えてくれないっていうの?ダダダイヤキュート」
「わ、わかった。教えてやるからジュゲムは止めて・・・私についてこい」
  ブォウン
 サタンがそう言うと突然ボクの前に黒い霧がでてきた。ってこれって・・・
「またアルルをプロポーズしてんのか?こりないなこの球根大魔王が」
やっぱりシェゾだ・・・・・・球根?
「何を言うこの変態白髪なまっちろイヤミの魔導師め、耳も悪くなったのか?」
 あああ、もうこの2人ってば会うたびに喧嘩するんだから・・・
「ねぇねぇ、喧嘩止めて・・・サタン急いでるんじゃなかったの?」
「う、うむ、そうだった・・・シェゾ、お前はラパードを見かけなかったか?」
 サタンがそう聞くとシェゾは頭から?マークを出しながら
「あぁ?お前の隠し子じゃなくて弟のがきんちょ・・・見てねぇが誘拐でもされたか?」
と答えじゃない事ばっかり言ってる。誘拐されたのかなぁ?
「・・・まぁ気にしない事が一番だ、ではまたな」「ダダダダイヤキュート」「・・・」

  魔法であっという間にルルーの家というより屋敷

「はぁ・・・いらっしゃ・・・・キャーサタン様!ご連絡なされば準備致しましたのに」
 うわ〜、ルルーすんごく嬉しそうだねぇ・・・
「いや、ルルー、ここ最近のラパードについて教えて欲しいだけなのだが・・・」
「ガーン・・・じゃなくて何かありましたんですか?」
「さすがルルーだな、読みが早い」
「そんな、サタン様からお褒めの言葉を戴くなんて・・・」
ホント、ルルー嬉しそうなのはいいんけどボク(シェゾも)がいるんだけど・・・

  話の為にサタン宅というよりサタン城

「・・・と、いうワケなのだ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「小説だからってそれで誤魔化せると思ってんのか?」
 サタンってば略したフリして言わないつもりなんだろうか・・・
そんなんで誤魔化せる人なんて国宝級の人だけだってシェゾも言ってたよ。
「サタンが巻き込んだんだからちゃんと責任とって話してよね」
「・・・私は巻き込んだのではなく聞いただけなのだが・・・」




  続きへGO
裏に戻るるるん。