re・baund(リバウンド)6章〜


  六章 子供の成長・退化?

「・・・というワケで・・・ラパードが寝込んでいたのだ」
 サタンはあれから観念したようにペラペラ〜っとしゃべってくれた。
 何やらある日突然ラパードくんがあんまし食べなくなった事。
そしてルルーん家に通ってダイエット法を聞いていた事をルルーから聞いた。
シェゾは"ぷよまんオクラ味"を買うのを見たって事・・・は関係ないらしい。
 でも今"寝込んでいた"って言わなかったっけ?
「なぁ、寝込んでいたって事は今は寝込んでねぇって事じゃねぇのか?」
 をを、ボクってばシェゾと同じ事考えてたんだ。
「・・・・・・」
サタンはちょっと考えこんでそれからこう言った。
「・・・百聞は一見に如かず、ちょっと何も言わずに付いて来い」
「きゃぁぁぁぁVv!それってもしかしてプロポーズ!?」
 ・・・サタンは心底疲れた顔で
「・・・・・・違う」
と否定していたけど妄想世界へ入ったルルーは戻せなかった。

「・・・誰?」
 サタンの城のある部屋の中、そこはなんとも変な世界だった。
とにかくメルヘンというか・・・ファンシーだらけ・・・
そしてその端っこあたりに何だか不思議な感じのする男の子?が座っていた。
 誰だろう、紫色の瞳と髪、そしてすごく白い肌、見た事ないけど・・・
「ラパード君、調子はどうだ?」
 サタンがラパードくんを君付けで呼ぶなんて珍しい・・・けど・・・
「あ、おじさん、・・・ええと、僕ぁいつもこうだから大丈夫だと思うよ?」
「そうか」
「・・・ええとラパードくんなの?貴方が?」
「う、うん・・・そうだけど?」
 ルルーが聞くとそのコは答えた。・・・ウソぉ!?ラパードくん!?


「ねぇねぇ、じーちゃん居ないの?みんな忙しいの?」
「・・・ちょっと用があるからしばらく居ないがくつろいでいてくれ」
「・・・うん」

「で、どうなったんだよ?」
 なんかシェゾ刺々しい喋り方だなぁ・・・
「ううむ・・・・・・ラパードは本当は私の弟でないかもしれないから・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・ってえ゛え゛?!」
 でないかもしれないってどういう事!?いい加減すぎるよ!
「実は・・・昔々あるところにおじいさんと孫が仲良く暮らしておってな・・・」



  七章 年寄りのちょっと昔の話

 むかしむかしと言うにはかなり最近で、最近と言うにはちょっと昔、ある辺境の小さな島に
孫を溺愛する一応賢者のおじいさん(49)と病弱で悪戯好きの孫(5)が住んでおりました。
 おじいさんは家(って言うより小屋)で実験を、
孫は外でのんびり落とし穴掘ったり草をほどよく縛ったりしていました。
 ある日、遠くからはるばると若々しくカッコいい魔王がかっこよく遊びに来ました。
はるばると言ってもすばらしい魔法で1秒でしたけれど。
 その時ちょうどおじいさんが買い物に行っていて魔王は暇になり・・・
実験道具をほ〜〜んのちょっとつつきました。
 そのときちょうど孫はその端末で遊んでいて電撃という被害を受けてしまいました。
 ちょうどおじいさんが帰って来たので魔王はかっこよく立ち去りました。
ただ、その後遺症かその孫は魔王と同じような姿と力を持つ事になりました。
そんでもって今までと比べられないほどものすごく元気になったそうです。
  それから数年後、
 おじいさんが孫の作った転び草と落とし穴にひっかかり
全身打撲の刑にあい、愛しい孫を手放さなくてはなりませんでした。
 その事を知って魔王は母親に引き取られこき使われているその孫を
何やら今金欠だという事実と姿・力が似ている事を使って
ちょっっと真実くさい嘘を吐いて自分家に連れてきたとのこと。


「・・・という事なのだ・・・ってアルルは?」
 あぁサタン様、語る姿も素敵だわ・・・こんな近くで見られるなんてルルー感激Vv
「・・・・・・アイツと遊ぶとか言って出ていったぞ?」
 そういえばアルルいないわねぇ、この変態と違って気を利かせたのかしら?
「お前・・・3枚、いやこの際8枚くらいに卸されたいのか?」
「なんでそんな物騒な事突然言うのかしらぁこの変態は」
「・・・変態変態ってお前口に出して言うなよ・・・・」
 ふぅ、変態は突拍子がないのねぇ、まぁいいわ。
「・・・で、そのイタズラ大好きっ子とアルル二人きりにして大丈夫なのか?」
 ・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・なぁ?」
「ぎゃあああぁぁぁぁぁあああるる〜〜〜」
「ち、世話の焼ける奴だ」
ずどどどどどどどど・・・・
 シェゾとサタン様はものすごい速さでこの部屋を出て行った。
 ああもうサタン様ってばどうしてアルルを・・・じゃなくて追いかけないと・・・



  八章 幻覚・迷路。

ずどどどどど・・・・
 ああもう部屋なんでこんなに遠いんだ?
 ってか俺、前章からずっと走ってるし・・・忘れられてんじゃねぇか?
いちおう名前出しておかないともう出ないかもだから言う、シェゾ・ウィグィィだ。
 って通り過ぎたか?!  お、あった。たしかココ・・・
「きゃぁぁぁvvのぞかれちゃったわぁぁぁぁvvvvv」
「ひぃぃぃぃ!!!!ブラストブラストブラストブラストブラスト〜〜〜」

  チュドォォォォンボォンガラガラズシャバキメシャバラバラバラ・・・
 はぁはぁ・・・間違えてドア開けたら変なモノの巣窟だった・・・見なかった事に。
・・・お、確かココか?!あぁ、ココだ!札が扉にかかってる所!
   どかぁぁぁぁん  がらがらがら・・・
 扉は多少崩れたが気にする事はない、何せアルルの緊急時だ!
「アルルぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
「あれ、シェゾ?どうかしたの?」
 ・・・はぁ?・・・アルルなんとも無いな・・・
アルルはけろりとした顔で遊んでいる。
 向こうにはサタンらしき燃えカスが落ちている。
・・・アルルに燃やされただけか。
「ん〜、・・・シェゾ、この花変だよね、何の花か分かる?」
 アルルは変な棒を俺にみせた・・・どうみても花じゃないが・・・
「あ、ちょうちょだ〜♪」
・・・蝶なんてどこにもいない・・・って事は・・・
「をい、アルル、何ボケてんだ?」
「なんだよシェゾ、ボクはボケてなんかないよ」
・・・アルルの目を良く見ると怒っている、じゃなくていつもの茶に紫色が入っている。
 術をかけられたヤツが術をかけたやつと同じ目の色になるように・・・
「おい、ラパードだったか。アルルを戻せ」
 アルルから向き直りふらふら遊んでいるラパードの方を向いた。
「え〜・・・せっかくアルルお姉ちゃんとお花畑で遊んでんのに・・・」
 ・・・遊んでんのかよ・・・
「いいから戻せ」
「う〜・・・はーい」
  シャンッ
 聞き分けがよいのはまぁ良い事だ。手早く魔法を解いた。
「あ、あれ?さっきの変な花どこいったんだろ?」
「・・・とにかくお前も、そこの黒こげ魔王もちょっと来い」
「ぼくは?」
 子供、しかも脳みそ戻ってるやつに話していい話ではなさそうだし・・・
「お前はここでちょっと遊んでろ、またそのうち来るだろうから」
「う〜、うん・・・」
 とりあえず黒こげ魔王とアルル、そしてそのあとすぐ来たルルー共々さっきの部屋へ戻った。
・・・でも黒こげゆえサタンはルルーに背負われて戻ったが・・・やっぱりややこしい城だ。
 普通、戻るのに2時間もかかるか?不便すぎるぞこの城。



  九章 恐怖なお目覚め。

「う〜、ごほん、というわけでダイエットで若返ったのではないかと思うのだが」
 サタンが目覚めてからまた話し合いっぽいのをしている。
・・・そろそろ俺どうでもいいから帰りたいんだが・・・
  ドドドドドドドドドドドドドド・・・・
 にしてもしばらく前から聞こえるこの不吉そうな音は何だ?
  ドドドドドドドドドドドドドド・・・・
「そうですわね、やっぱり彼のおじいさん呼ばれてはいかがです?」
  ドドドドドドドドドドドドドド・・・・
 何か近づいてきている・・・怪獣の闊歩のような音が・・・
  ドドドドドドドドドドドドドド・・・・
「ねぇねぇシェゾはどう思・・・」
   ドカァンッ
「アタシのラパードが病気ですってぇぇぇぇぇぇ!?」

 ドアが木っ端微塵に壊され砂煙と化した。
砂煙に成り損ねた破片がアルルを庇った俺に刺さったのはどうでもいい。
 入ってきた傍迷惑な女(たぶん声が女だったから)は砂煙で見えない。
 しかしものすごい速さで砂煙から何か飛び出しサタンのほうにぶつかった。
  がんっ
「貴方がお兄様で?すいません、あの・・・ラパードくんはドコですか?」
「い・・・痛い、いたいよカーバンクルちゃん助けて・・・」
 ・・・こんなのが魔王だなんてやっぱり納得いかない・・・
「隠したって無駄よ!アタシはラパードなら地の果てまでだって探すんだから!」
 ・・・そこにいたのは・・・小さい女だ、しかも何となく恐そうな。
自分の考えに浸りながらサタンの首を絞めている。豹変が早すぎるし。
「う、ぐ、や、やめてくれ・・・すぐ会わせるから・・・う」
 ・・・落ちたな。

「あぁ〜、ラパードの部屋・・・Vv」
 何か本当に見舞いにきたのかコイツ?
 サタンはアルルと俺とこの少女をラパードの部屋に連れてきてから立ち去った。
「あれ?・・・もう話終わったんだ?」
 相変わらすへろへろ遊んでるようだ。
「・・・アタシのラパードはドコなのよ?」
 姿変わってるから分からないのも当然か・・・
「?ぼくがラパードだよ?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・どうかしたの?」
「ラパードはドコぉぉぉ!アンタ達私とラパードとの愛を引き裂くつもりねそーなのね?!」
「え?あの・・・ぼくキミのじゃないよ」
「アタシは誤魔化されないわ!こんな一人称ぼくなヤツなんて赤子の首よ!」
 ・・・何か危険そうな雰囲気だ。
「くらいなさい!」
  どすんっ
 その少女、確かメルト(今思い出した)は
ふらふらしてたラパードを壁におもいっきりぶつけた。
あいかわらず浸っている、ただ投げる力は弱い。
「い、いたい・・・よ」
  ずるずるずる・・・
 ラパードはそのまま下にずり落ちていった。
「ふん、嘘なんかつくからよ。さあラパードを出しなさい!」
 ・・・ある意味筋肉ゴリラより怖い。
そう思っているうちに恐ろしい気を感じた。
「ぼくがラパードなのに嘘ついてるなんて、全然嘘なんかついてないのに 、おかしいよ、ひどいよ、痛いよ・・・」
 ぶちぶち言いながらとりまく気が変わる。
 殺気たっぷりの・・・魔王らしき子供へと。
起き上がったヤツ、ラパードは瞳の色、髪の色共に元に戻っていた。
「・・・お前女だからって許されるとか思ってんじゃねぇよなぁメルトさんよぉ」
 さっきから黙っていたアルルは完全に怯えている。
俺はアルルと逃げる準備をひっそりと整えた。
「あ〜もうドコ隠れてたの?愛しのラパードVv」
eranotarakit etiodutineraw oyimay urannneuuys←
「・・・何ブツブツ言ってるのよ?やっぱり病気なの?」
laiceps daapar←(ラパードすぺしゃる)
 いつも気まぐれな悪魔が今日は気まぐれでなく
空に星を一つ増やした




  十章 課題という名の仕打ち

「・・・あれ?」
 目が覚めたのはベットの中・・・で、どこのベットだっけ・・・
こういう時は順序を追って考えるといいんだっけ?
 俺はラパード・シルラで11歳、じいさんと別居、母子家庭で・・・
実は兄だと言い切る魔王にひきとられ・・・で、ここが今の俺の部屋。
 そう、俺の部屋だよな、どー見ても。
そんでもって今は5連休・・・だろうか?
 その疑問に慌てて答えるべく時計(日時表示つき)を見ると
    12月 15日 午前7時51分
 連休はこの日まで、そして課題は・・・ダイエットはまだ成功していない。
「・・・・・・ひぃぃぃ!遅刻だぁぁぁ!」
 あわわわわ・・・あれから・・・階段落ちてからずっと寝てたんだ!
 ヤバイ!やば過ぎる!課題できてなかったら追試だ!
今から3kg減らすなんて・・・・・・そうだ!
  どたばたずがちゃぱきめしゃばきずだだずぅんっ
 朝飯のため食堂へ行く。
朝ごはん食べないとマズイもんな。
 この時間なのにサタンはゆっくり飯食ってる・・・
「はよー!」
「・・・あわただしいしウルサイぞ!」
「へぃへぃ、いただきます!」
  カツカツムシャムシャズズズごっくん
「ごちそーさま!」
 カレー一皿30秒で完食するように朝ごはんも約39秒で食べる。
「いってきまーす!」
  ずどどどどどどばぁん・・・ずどどどどどど・・・
「・・・だから静かにしろというのに・・・」

  ガララッ
「・・・セーフ」
 教室到着!先生は来てない。間に合った・・・
「おはよー、課題終わった?ぼかぁ楽勝だったよ〜♪」
・・・サガ・タノラヤ。朝から菓子食いながら話しかけるなよ。
  ガラララ・・・
 先生が入ってきた。髪がからまってるのは気のせいではないだろう・・・
「みなさんおはようございます、課題はやってきましたか?」
「は〜い」
「ではさっそく提出および判定に行ってください」

 俺が行く場所は保健室、先生は・・・サキュバスだったりする。
「あらぁ、もしかしてあなたの課題はダイエットかしら?」
「そ、そーだけど」
「・・・ふぅ、そんな痩せたようには見えないけど乗りなさい」
  ぎぃ・・・ぱたぱた
飛びながら体重計に乗るという手段1をつかってみたけど
「・・・はばたいたら量れないじゃない」
 だめらしい。・・・手段その2.
  ぐびぐびぐび・・・しゅぅぅぅ・・・
成長の薬の反対のヤツ、微妙に服がぶかぶか。
「・・・・・・合格・・・ね」
やった。。・・・でもやせようとした俺の苦労って・・・
「でも・・・ダイエットって書いてるから不可ね」
・・・・・・ がーーーーーーん
 ・・・かくして俺の課題は不合格、・・・追試はいつだかわかんないけど・・・
・・・楽な追試である事を祈るしかない。
・・・ああ空青いなぁ・・・って天井あるけど。

    続くけどお・し・ま・い。


前の読むかね。
裏に戻るるるん。


あとぐぁきんぐ?

ラパード「あ〜・・・課題が・・・課題が・・・追試・・・」
シェゾ「・・・お前今それで頭いっぱいか・・・?」
ラパード「うん・・・いっぱいで・・・夕飯はカレーだとやだなとか考えてないし」
アルル「思いっきり考えてるよね。でもなんでカレー嫌なんだよ?」
ラパード「いいじゃんどうでも、ってかコレってもしやオレ主人公?」
ルルー「・・・気が付かなかったの?まったくトロイわねぇ」
ラパード「・・・・・・・・マヂ?知らなかった・・・・」
シェゾ「・・・をい、これじゃ話にならん、しめるぞ」

           おわる