魔導物語 シェリーの災難記 塔の章


 ここはかくかくうまうまで
「かくかくしかじかだろ?」
・・・そうとも言う。んであっというまに例の塔の近く。
 まぁいろいろあったんだけど長いからボクの簡単?な説明だけ。

 町で『やっぱ特に怪しいのはあの塔だけ』という事が判明したんで その塔に向かうことになったんだ。
でも塔の前には『ピクセスの森』っていうものすごく・・・なんて言うんだっけ?
「・・・はぁ、俺が説明する。その森にはめんどくせぇ精霊がいっぱいいたんで 手っ取り早く倒しながら進んだら森のボスが出てきてちょいとてこずったが 一気に森を抜けられた訳だ」
 そうそう、シェゾ(シェリー)ってばやけに張り切ってたもんね。
「まぁ早く戻りたいからな」
「あんた達何ごにょごにょ言ってるのよ。もしかして・・・」
「な、なんでもないよ!/なんでもないぞ!」
「そう・・・じゃぁ早く行って帰りましょう。まったくお肌が荒れちゃうじゃないの!」
「早く行かないと野宿になるぞ?」
 ラグナスいたんだ?とか思ったけど言っちゃだめだよね。
 かーくんは完全に寝ちゃってるし・・・。

「ぜぇ・・・はぁ・・・つ、疲れたぁ・・・」
 ああもぅボクだめぇ・・・シェゾが浮かんでる幻影が見えるよぉ・・・
 結構遠いんだよね・・・近くって言っても。
「何よアンタだらしないわねぇ」
「筋肉ゴリラ女にいわれたくねぇけどな」
「・・・アンタまた鉄拳制裁されたいわけ?」
「ふん。お前こそ闇の剣のサビになりたいのか?」
「はぁ、ふたりともぉ、・・・ケンカは、ダメぇ」
「シェゾ、お前アルルを乗せてやったらどうだ?」
 ・・・あ、シェゾが浮かんでるのは幻影じゃなかったんだ・・・
「それって空飛ぶための杖だったのよね・・・抜け目がないっていうか」
「ねぇ、それじゃシェゾボクも乗せてよぉ」
「・・・しょうがないな、いいぜ?」
「そうね。じゃ、私も乗せてちょうだいな?」
「・・・つよーーーい格闘家のおじょうさんは乗る必要ねぇだろぅが」
「・・・なによケチくさいわねぇ、まぁいいわ」

「うっわー、すずしいし楽ちんだし眺めがいいねー♪」
 シェゾの杖の上は快適な空間だった。
「お、おい。騒ぐなはしゃぐな!落ちるぞオい」
「・・・」「そーねぇ。ラグナス、アンタ荷物おねがいね?」
「なんかミノの代わりにされてるよーな・・・?」
「ん?何か言った?」「いや、何にも」「そう」「ぐー!」
「あれ?かーくん起きたんだ?」
 さっきまで寝てたのにホントに突然起きたみたい。
「ぐっぐー♪」「うわわ、かーくんどこに・・・?」
「・・・・アルル、ちゃんとコイツ持っとけよ」
 かーくんってばシェゾの肩に乗って踊ってるよ・・・
「う、うん、かーくんおいで?」
「ぐっぐぐぐぅ(中略)ぐぐーぐぐぅぐっぐぐーーーー♪」
どてっ☆
「いっつぅ・・・」 「いたた・・・」
 ボクとシェゾは杖が急降下したため地面にお尻をぶつけてしまった。
「な、何よ何よ!突然落ちたりして・・・」
「うぅ・・・かーくんてば変な事言うからさぁ・・・」
「変な事・・・って何なんだ?」
「・・・」「かーくんてばシェリーが気に入ったんだって」
「・・・かーばんくるって・・・(汗)」
「な、なんで私が気に入らないでこんな変態がいいのよーーーー!!!」
「ぐっぐぐっぐぐーー!」
ずででっ
 やっと起きあがりかけていたシェリーとボクはまたすっ転んでしまった。
「うぅ、痛いぃ・・・」
「・・・何て言ったのよコイツ・・・」
「・・・聞かない方がいいだろう」
 た、確かに『若い子が好きなんだ!』なんて聞いたら・・・
「何かいった?」「いえ、なんでも」

 そうこうしている内に塔の前に着いた。
「・・・サタンの塔じゃねぇのか?」
 どう見てもサタンの塔と変わらないような・・・
「いいえ!だってサタン様の塔は0.000000008度しか傾いて無いのに
 この塔は0.000000596度も傾いているのよ!アンタ達ってばトロいわねぇ」
「・・・普通わからないと思うが・・・」
「ふっ、これは愛のなせる技だから・・・まぁいいわ、入るわよ」

 ギギィッ  
 その扉はきしんだ音を立てて開いた。
中はサタンの塔と感じは同じだけど物理的法則を無視しない外から見た 通りの普通(って言っても、もの凄く高いから普通ぢゃない?)の塔だった。、
「よおっし、すぅぅーーーーー・・・」
 何だか分かんないけどルルーは息を大きく吸い込んだ。
ここの塔作ったヤツ出てきなさい! 出てこないと殴るわよーー!!!!」
しぃーーーーーーーーーーーん

「・・・出てこなかったら殴れないんじゃ・・・?」
 あ、あは、確かに・・・
「はぁ、やっぱり上るしかないのね・・・」
「でも上るのかなり大変そうだよね?」
「ねぇ、アンタ上まで飛べない?・・・って何やってるのよ」
 ふと見るとシェゾはカーペットの下をめくって見ていた。
 合い鍵とかよくここに隠すんだよね。でも扉はもぅ開いてるし・・・?
「ここに魔方陣がある。これで一気に上まで飛べるかもしれない・・・」
 をを!なるほど、ってルルーもぅ飛び込んでるし・・・
「・・・飛べるかもしれないが何処に飛ぶか知らねぇぞ・・・?」
   ズドドドドドドドド・・・ ドカァンッ
「あんた私を騙したわねぇ!ゴミ収集所じゃないのよ!!!」
 うっわ、扉壊しちゃったよ・・・
「ゴミ収集所?・・・戻ってくるの早いねぇ」
「・・・ゴミ用ダストの魔方陣だったって事か・・・」
「フン、話を最後まで聞かないお前が悪い。こっちは手間が省けて よかったけどな。・・・まぁ戻って来たけど」
 うっわ、シェリーちゃんなのに凶悪な顔して・・・あ、ルルーのおでこに血管が
「・・・ウフフシェリーチャンカクゴナサイ Vv
 ルルーはシェゾの首根っこを掴んで外まで引きずって行く・・・
「をい!こ、こら離せ!き、聞いてんのかオイ。聞いて下さいおねが・・・」
  ぱたん
 壊れた扉が軽い音をたてて閉まった。そのあとはやっぱり・・・
 バキバコドゴめしゃぐしゃぱぐ ぼきどしゃぁぁぁ
 うっわ・・・もの凄く恐ろしい音が延々と聞こえてくる。
 ルルーはシェリーでも容赦無しなんだね、あはは、あは・・・(汗)

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