魔導物語 シェリーの災難記 戯れの章
「ヒーリング!」 パァッ☆
とりあえず俺、シェゾ・ウィグィィは例の筋肉ゴリラ(ルルー)
に不意打ちを喰らい、ちと気絶していると回復魔法をかけられた。
「大丈夫?他に痛い所ない?」
「・・・大丈夫だ」
こいつ、アルルは人の事余計に心配するあたりが弱点のようで弱点でない
気がする。よく分からないが。
「上に行く魔法陣あったぞ?」
「・・・どうして上に行くってわかるのよ?
確かに普通魔方陣の行き先なんて分かる物ではないが・・・
「・・・こんな所に看板が・・・(汗)」
ラグナスが指差した看板には「お急ぎの方はこの魔法陣をご使用ください」
と書いてある。
って事は殴られ損(?)ってことか!?俺って一体・・・(泣)
「じゃ、行くわよ!」「うわわ、待ってよぉ!」「・・・よっと」
ぶおぅん・・・シュンッ・・・シュン
俺の事なんかそっちのけ(その逆も困るが)でさっさと行きやがった。
「ちっ、全くしょうがない奴らだ」
俺は悪態をつきながら(独り言)魔法陣に飛び込んだ。
ブォウン すたっ ばしっどてっ
「っいてぇ・・・てめぇ何しやがる!」
せっかくちゃんと転送先で着地したのに筋肉ゴリラ(ルルー)に足払いかけられた。
「あらぁ、このたびはまことにこの美しいおみ足がとんだ無礼を・・・」
「・・・てめぇ元にもどったら一番先に闇の剣のサビにしてやるっ!」
「喧嘩しちゃだめだよぉ!・・・ほら!ルルー、誰か居るよ?」
そこは見た目からして最上階って感じだった。そしてアルルの指差した
先には人の気配がするキングサイズのベットが・・・
「ちょっとアンタここの塔の主?サタン様のマネはやめなさ・・・」
「・・・ほぁ・・・むにゃむにゃ・・・どちらしゃんでしょか?」
そのベットには・・・な、なんでコイツが!?
「むぅ・・・今は・・・昼だねぇ、まだ寝られるや」
「・・・」
ソイツは目を手の甲で顔を猫の顔洗いのようにこすっている。
・・・完っっ全に寝ぼけてやがる。
「じゃ、おやす・・・」「寝るんじゃないの!」ごん
「ぃ痛ぅ・・・」「起きた?なんならもう一発・・・」
「うげ、要らない要らない!ってかそんなくらったら永遠に寝るっての」
ルルーのセリフを聞いた途端慌ててコブシをよけた。
「この塔を建てたのは貴方なのね・・・?」
「あー・・・うん。まぁ」
「そう、じゃ、きっっっちりとワケを話してもらいましょうか」
・・・そこに寝ていたのは紛れもなく魔導学校の生徒の1人、
見た目は大体の魔族にある兆候は見られないがたぶん魔族の子供
”ラパード・シルラ”だった。
ヤツが言うには夏休みの課題(言い忘れていたが今は夏休みだ。
今年は魔導世界はあまり暑くない)に”天空石”を作れと書いてあったらしい。
(ちなみにアルルは”カレー以外食べるな”だったらしい・・・うげ)
天空石は普通に買うと普通の家1個くらい軽く建つ値段なんで自分で作って
やろうと思ったらしい。多分その課題は「金を集めろ」っていうつもりだったのだろうが。
天空石はかなりの高所で風の精霊をかなり集めなければならない。
だからサタンの屋敷から勝手に借りた?(普通の世界では犯罪とされる)塔の
サンプルを使って塔を建てたという。
おまけにやっぱり例の魔導球もコイツが”長時間大地にふれさせ
浄化し再利用する”という手を使って節約しようとしていたらしい。・・・ビンボくせぇ。
「ってことで・・・」「5000G」「・・・?」
さっそく謝らせようとしたところなにかのたもうて手を差し出してきた。
「なんなんだいった・・・」「だから魔導球代5000G」
な、何ぃ!?壊したのはこの筋肉ゴリラが・・・って俺が出したからか?
「・・・そ、それよりこの術ときやがれ!」
「・・・そういやキミだれ?」
「ぷぷぷっ、この子はシェリーちゃんっていってシェゾなのよ?」
「な!?てめぇ勝手にばらすな!」
「・・・ぷっ・・・な、なるほろ。じゃ、準備するからあっち行ってて」
こっそり笑った(失礼なヤツだ)あとそいつはある魔法陣を指差した。
「まぁさすがサタン様の塔のサンプルね」
「うわぁ、なんか高いホテルみたーい」「なんかキレイに掃除されてるな・・・」
こいつら・・・田舎まるだし?
「何かいった?しぇりーちゃん」「い、言ってねぇよ」
ピンポンパンポーン♪
・・・?屋内放送?
「どこでも好きな部屋使っていい・・・うわぁ!」ガシャーン
・・・何か自分でやった方が良さそうな気がしてきたが・・・まぁいい。
あいつ、ラパードの準備は3時間かかった。もぅ暗くなり始めてる
し・・・。自分でやりゃよかったな。他の奴らは風呂になんぞ入ってやがる。
無論俺が風呂に入れるわけがねぇ。いろんな意味で。
「えーと・・・まずそこに立って・・・」
「・・・」
「んでもってこれから絶対動いたらだめだから・・・」
「・・・・・・・・・・・」
をい・・・さっき動くなって言ってからけっこう経ってると・・・
「じゃ、これから本当に動いたらだめだかんね?」
って事は今までそこそこ動いてよかったって事かよ!?
「さて・・・・いっくぞぉー!!!」
ぶんっ! ごろごろごろごろ・・・
三穴の魔導球を投げるように地面に転がした。・・・って当たるじゃねぇか!
ごろごろごろ・・・ごんっ 「っっっ@#%$Å★†々+♂☆⊇!?!?」
思ったとおり”それ”は俺の足のつま先を上ってすねにヒットし
俺は声にならない叫び声をあげた。
「・・・あ、気が付いたみたいよ?」「・・・あ?」
俺は何故かベットに寝かされていた。・・・体元に戻ってねぇじゃねぇか!
「いやぁ、なんとなく準備してたら他の実験したくなって・・・あは」
・・・コイツ・・・あはじゃねぇよ、いつかたたき切ってやる。
よくみたら全員居るし・・・見に来たとか言うんじゃねぇだろうな
とか聞こうと思ったがやめた。
「あぅ、恐い顔してら・・・とりあえず魔法とくから・・・うりゃっ!」
ラパードが何やら額に押しつけたと思ったとたん体から光があふれ出てきた!
トップにりたー・・・うん。
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