ブナハリタケ


 渓を渡り九十九折れの尾根を登りついたところは先日の大風のためか木々が折れ倒れていた。少し開けた山道に古び苔むしたブナの倒木が横たわっていた。

 チシマザサの向こうに白く光る一帯が輝いて見える。ブナハリだ。朝方まで降っていたであろう雨で艶っぽく輝いている。甘い匂いがあたりに立ち込める。両手に溢れるほど頂き早速その夜には鍋の底に消えていた。


 撮影データ:2004年9月25日撮影、NIKON COOLPIX950、ワイドコンバーター、絞り優先オート、フラッシュオフ