マスタケ
どんよりとした空が遂に泣き始めたようだ。このあたりの坂は胸突き八丁。どうせ雨具をつけても汗でぐっしょり濡れてしまう。ふうふう言いながら九十九折れの街道を登りながらもキノコを探索する目は厳しいのだ。おおっと、ありましたよ。これは珍しいサーモンピンクも艶やかなマスタケです。食べても美味しくないので一欠けらだけつまみ取ると、丁度良い柔らかさではないか。先ほど取った若いサルノコシカケとともに鍋の具材としてやろうか。